「昇る」を含む小説

街はずれの墓地で墓守を務めているティアナは、友人である領主の息子ダニエルから、海を挟んだ隣国への船旅に同行してほしいと頼まれる。彼からの誘いを受けたティアナと彼女の聖獣である蜥蜴…

「武官としてこの城にひそみ、仇をみつけだしたいとは思わぬか？」 仇と思っていた人間に言われた言葉に主人公、揲《せつ》は衝撃をうける。 舞台は胤国。日が昇ることのない永遠と夜が続く…

「私」はかつて天才とまで呼ばれていたが今や落ちぶれ、過去の栄光にとらわれたまま「作家」という職業にしがみついていた。 生活は荒み、妻にも呆れられ、自堕落になっていった「私」は、あ…

俺の名は御剣那由多(みつるぎなゆた)。 16歳。 ある日目覚めたらそこは異世界で、しかも召喚した奴らは俺のクラスが勇者じゃないからとハズレ扱いしてきた。 しかも元の世界に戻す事…

人も怪異も因果も執着も、どうしようもないものばかりが吹き溜まる土地、アカマル。 どうにもならない連中が金銭目当てに殴り合ったり与太ついたりそれなりになあなあで諸々をやり過ごしつつ…

拙作『沈む陽、昇る月』の主人公二人のキスのお話。5月23日は日本でのキスの日ということで書いた短編。 *アルファポリスとなろうにも掲載。

早朝の海岸で私は犬の散歩をしながら、その水平線の向こう側に太陽が昇る景色を見つめていた。 本作品は、 クロノヒョウさんの自主企画 『第54回「2000文字以内でお題に挑戦！」企…

「わるいあくま？」 　蒼い月が昇る夜、悪魔は幼い少女と出会う。魂を集める変わった趣味の悪魔と、愛想のない少女が街で噂されている「悪い悪魔」の正体に迫る。

恋をする。　誰かを好きになる。 会えずにつらいと感じるとき　会えてうれしさに溢れるとき すべてが愛おしく、時間が止まってほしいと願った ほどなくして訪れたその終焉の時には 全て…

あらすじ※ネタバレあり 病気を患い、入院生活を送る少女・星羅は、親友の死に絶望し、主治医の葵にも辛く当たってしまう。 そんな折、星羅はアルバムの落し物を拾い、妊婦の美月という女性…

今週はニカちゃんキャバ嬢になる⁉校正担当者から「リ〇ちゃんが人間に成った話が読みたい」とムチャブリされて書きました。世代を超えた永遠のアイドル「リ〇ちゃん」が人間に成って大人の階…

　5年前、世の中にとある病気が現れてきた。虫や動物などから感染し、人から人への感染はしない。感染してしまうと背中に痣ができ、約3年で死に至るとされている。 　メジャーな病気ではな…

北海道の余市は、ウィスキーの香りが漂う町だ。その奥地には、地図にも載らない秘境、伝説の魔界の岬がそびえ立つ。荒波をものともせず、天を突く龍のように威風堂々としたその岬は、霧が晴れ…

インスタントラーメンのクーポンがあるからといって、一食２７０円の昼食を食べていた浪費家夫婦が清貧に目覚める逸話。個人に向けた口撃も加わるけど、なんか今日、むしゃくしゃしてたんで。…

拙作『沈む陽、昇る月』の主人公 海藤猛と彼の弟 海藤悠が久しぶりに実家を訪ねた。弟に春が訪れそうな予感に兄の猛も喜びを隠せない。本編の『沈む陽、昇る月』にご興味がありましたらこち…

東アジアを巻き込んだ戦争の後、人工知能と最先端ロボット技術が社会の根幹を支える様になった日本。或る時を境に周辺地域を巻き込んで未知の異世界へと転移したその先で、予想もしない様な大…

此処とは違う並行世界の地球みたいな場所で色んな転生者や憑依者が頑張ります

響く警報に回る赤色灯。 勇者学園入学式当日、『魔王の塔』へと侵入した勇者候補生である主人公は 最上階層にてとある少女と出逢う。 『勇者はお姫さまを助けるもの』 そう教えられた…

ビルツ邸の裏庭で、花々が氷下の眠りにつく冬。 記憶喪失のアンナは、美しき地下牢の青年・眠りの君と出会った。一目で恋に落ちた彼女は、他者を寄せつけようとしない青年になんとか振り向い…

カクヨムコン短編賞2023、エッセイ・ノンフィクション部門参戦！ 今回はPART5、視察そして卒業編となります。これで全５編ラストです。 世界中のワイン産地を巡礼した修行の旅…