「夏の虫」を含む小説

夏の二十句連作です。 人のこと、人ではない生き物たちのこと、あるいはその交点。

発想元：自覚、無自覚、邪気、無邪気の間合いについて考えました。

その部屋には怪異が現れ祟るという。前の住人は発狂して、その前の住人は殺された。私はその部屋の謎に挑む。 ホラーを書いたつもりで複数の方に爆笑されて傷心の作者です。所詮ワタシはお…

とある町の商店街。 その片隅に小さな古書店がありました…… 古書店の男の子と、とある理由でその店の常連客になった女の子の話。

僕は僕がこのダンジョン最弱だということを知っている。 最弱の僕は他の生き物に寄生して、その生き物の”カワ”を被って生きていく。 ヒトの指先ほどのサイズから始まるキノコの成り上がり…

人さらいの一味であるならず者浪人が、神隠し事件を解決しようとのこのこやってきた飛んで火に入る夏の虫状態の医者を捕まえて、調教する話 浪人×医者（美人） 江戸時代イメージ。 有…

お題メーカーで検索したらキーワードが『夏』『虫箱』『恩返し』でテーマが『ラブコメ』と出たので書いてみました。 ラブコメは始めてだったので『むずくない？』と思いながら書きましたが、…

ドングリの中からにょっきりと出てきた白い虫。 ぼくはその虫と、ひと冬を過ごした。 そしてまた、出会った季節がシーソーのように戻ってくる。

君が海で死んだ。あの暑い夏の日、私たちの前で高波に攫われて死んでしまった。 残された私たちはこれからどう生きていけばいいのだろう。私たちは君のいない夏に永遠に囚われている。

海の底に棲む人でも魚でもない生き物たちは、哀れな人間の死体を見つけた。 水死体を見つけた人魚二人のお話です。ファンタジーと呼ぶには泥臭く、かといって我々が住む世界の話ではない。…

暑さの続く夏。夏は虫が活発になる季節。そんな虫にまつわる、背筋の凍る物語をどうぞ。

男は背中に女教師をつけていた…。

短編集から少しだけ修正しての投稿です。 短編集には同じような小説があるのでもしよろしければどうぞ。

誰もいない家に帰ってきたらやつがいた。

夏休みが終わった。 道端に蝉（せみ）の死んだのが落ちていて、じりじり近づいたら急に羽ばたいたから仰天。 うぉおい！　びびったぁ！ 俗に言う蝉爆弾。 夏の日の爆弾はいつの世も心臓に…

ある夏の終わり、私は一匹のカマキリに出会った。

　旅をしていた一匹のセミは、唯我独尊なクワガタと青息吐息の六匹のカブトと別々に出会う。