「人外(微)」を含む小説

事故に遭い、両親も、歩く力も、過去の記憶も失ってしまった叶人は、両親が遺した森の奥の洋館で静かに暮らしている。 そんな叶人の傍らにはいつも、美しい男が一人、寄り添うように立って…

ニートである神崎一矢は、天使だという名乗る自称天使に遭遇する。そして人外たちのトラブルに巻き込まれていく。

「おい、ミオ！　また勝手に事務所の金で暴飲暴食しやがったな！　さっさと死んで、保険金寄こしやがれ脳筋バカ女」 「おっと、刃が滑った。惜しい、もうちょっとで今帝都で流行りの頭部除去…

親友の女を異形に殺された女が、異形に復讐をしようとしたけど、結局食べられちゃう話です。

夢の中で「悪魔」のサキュバスと出会った「インモラル」なことを嫌う女が「暴力」によってサキュバスを倒して夢から覚めることができたけど、なんか現実で「最悪」なことが連鎖して、会社を無…

出会った人魚に「人間殺してほしいなー（意訳）」とぼやいたら、本当に人間を虐殺しちゃった話です。

探偵の佐幸輝夜（さゆきかぐや）という女性は、毎回奇妙な物に出くわす。 自らを怪異と称するのっぺらぼうの市松（いちまつ）は、望みがありながらも輝夜を守るも、ある日輝夜に顔を見られる…

ブラック勤めの主人公は、上司からのムチャと責任擦り付けに怒り、ヤケ酒をあおってストレス解消をしたが心不全を起こし転生してしまった。 彼の前世での実家はド田舎で、たくさんの生き物…

邪神の暇潰しにより、ミジンコ以下の微生物・ゾウリムシへと転生させられてしまった主人公。 スキルやステータスといったお助け要素など何もない、本当にただの単細胞生物である。　 目す…

寝床に現れた「それ」は自らを「赤い糸を結ぶもの」と呼んだ。「俺」を見知らぬ誰かと糸で結ぶと言うが－－

彼氏と親友（だと思ってた女）が浮気していた。それも三年も。え？　付き合い始めてからほぼ丸々じゃん？　ないわー。……そんな風に軽い反応をしてみたけれど、内心は悔しくて悲しくて、ふた…

御前様（ごぜんさま）と呼ばれる神様に神楽舞を奉納したことのある鏡子（きょうこ）は交通事故で他界した後、縁あって彼のお社で暮らしている。しかし六年に一度の祭りを控え神社に新たな舞い…

「ああ、極上じゃぁ……甘露じゃぁ……今夜は一段と……」 　指にねっとりと絡みついた粘液をでろりと舐め上げる。にちゃにちゃと指を動かすと、細い糸が伸びて指の間を繋いだ。それを弟に…

異世界転移したら勇者ではなくあなたは大魔王だと言われた。 それも、聖女系幼馴染が。 大魔王召喚術で人間VS魔族の地に呼ばれた、幼馴染の聖人君子な天然娘（実践派）と、シスコンなら…

――何が為に人外の皮を鎧う。 ――誰が為に魔の運命を鎧う。 鮮やかな色彩に煌めく惑星『アルバ』。魔物が蔓延る剣と魔法の世界。 気づけば『放浪の鎧』という三十センチ足らずの全身鎧…

とある城で働いていた彼女は手記を書き残していた。 私は手記をパラパラと軽く捲る。 書き手である彼女の生真面目で神経質な性質をそのまま表すように、丁寧な文字で書き連ねられている。 …