物語の鍵となる「赤い糸」を強調する緻密な色彩配置が勉強になり 思わず色の表現をメモりました5月のまだちょっと冷たい風のさわやかさまで伝わりますたしかに糸は結びまちがうものですね自分はだいたいの赤い糸は引っかかったり絡まったりして私たちを縛りつける縁になっていてその赤いいびつな網のなかで私たちはなんとか生きているとすら思いますだからこそ、自分は「こどもの日」に、結び違えた糸を切りにやってくる「それ」におそろしさを感じましたホラー・ミステリ系の作品が多い無貌賞の参加作のなかでもとりわけ怖かったなあ
不思議な雰囲気に包まれた素敵なお話でした。夜の邂逅の静謐な感じと、朝の明るく壮大な光景が情景が目に浮かんできました。赤い糸の話はいろいろありますが、これは見たことなかったです。おもしろかったです。
運命の赤い糸を結ぶ存在が目の前に現れた。それは可愛らしい存在で。透明感のある文章で神秘的な空間に誘ってくれます。そして不思議な結末は、あなたの心にちょっぴりほろ苦さをもたらしてくれるような。赤い糸が繋がっていない出会いも、もしかしたら悪くないのかもしれませんね。
すごく素敵な作品でした。鯉のぼりと恋登りの発想は素晴らしいです。赤い糸は結び結ばれ、時として綻び、掛け違えたりするものらしいですね。恋についての表現や描写に細やかさ、熱や自然が感じられました。
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