「お前にとってはな 短編」を含む小説

貴族や平民などの立場に関わらず、保有する魔力の量が多いほど偉いと言う世界。　　 しかし、長い時間が流れその認識は徐々に薄れて行った。 今はただ、魔力を多く保有しているのは貴族に…

青年魔術師のもとに「お前のかけた呪いを解け！　オレはおっさんだ！」と美少女が激怒してやってきたが、彼には全く心当たりがなくて……。とりあえずその剣しまってもらえませんか？ ※本作…

これは、昔々のお話です。 鬼ヶ島を制圧した桃太郎は、二度と鬼が悪さをしないように、「不可侵条約」を作りました。この条約によって、人間と鬼はそれぞれの島で大人しく暮らすようになり、…

高校最後の日、教室にて。相対するは、夢半ばで敗れた「俺」と、その対極にいる「お前」。 ｢俺｣は怪我により引退を余儀なくされ、教室の隅で燻っていた。 ｢お前｣はそんな｢俺｣など視…

猫の眼を使い『恐怖』をシェアするのだ。より多くのサプリを生む為にな！『他人が苦しんで恐怖するのを安全圏から眺めるのは本当に愉快だよなぁ？』馴染みの喫茶店『〇（ホール』に出入りする…

「断る」 　そう言って偶然居合わせたその場で、■■■は、□□□の頼みを一蹴した。 　幼馴染としてよりを戻したいと言われても、□□□の言葉には全く誠意を感じられなかったからだ…

「せ・ん・ぱ・い！　お久しぶりです！」「お前など呼んでない！」 太陽系警備隊員、サダミツ・キョウゴクとトキヒコ・トリイは哨戒艇「タイタン」の先輩後輩コンビだが、サダミツはいつも自…

氷室稔は普通の男の子。何もかも平凡で自分に取り柄などなく、友達すらいない学校生活を送っていた。 自分には何もない、とネガティブな思考に陥っていたある日、稔の下駄箱に手紙が入っ…

この道を通らなければ。 この店に寄らなかったら。 あの人に逢わなければ。 そんな事を感じる瞬間、ありませんか？ ● 引っ込み思案で人見知りだった少女は、優しい記憶と豊かな愛…

『美女と幼女との旅路なんて最高だよな？』 「お前は黙っていろ！」 　ウェインは相棒を黙らせて地図を俯瞰する。 　所持金のある限り都市に滞在して『竜子』の情報を集めたいが、そろそ…

天才、鬼才の集まる天下のサッポル第一魔法学院。 その卒業試験は天候操作魔法の実演だった。 春先近く、暖かくなりつつあるその日。 ソウハ・ナランヤローはこんこんと雪を降らせて見せ…

おまえを生贄に捧げて幸せになんかなれるわけがないだろう！泣きながら何を言い出すんだよ！？ふざけんなよ！？ 俺はロアン。この神殿都市最強の魔法剣士で、幼い頃から大好きだった優しく…

異世界に転生してヴィクター・キルクとなった鏑木琉也。 バーニスを国王にし、その元で悠悠自適な生活を送っていた。 しかし、突然苦痛の日々が訪れる。 クリストルに見世物とされて足を切…

世界を、【闇】が包もうとしていました。 この世界は、幽(ほの）かに玄（くら）い。 人類は嘗て、この世界を統べる魔王に敗北。そして魔王は勝利の証、人類の反抗の代償として。 この…

手持ち作品全投入＋新作2作くらいを一気に投稿しようと画策しております。 その結果や推移、各時点で考えていたことなどを書いていこうと思います。 来年以降の参考になりますように。 …

俺たちが住む令和日本は異世界から侵略してきた邪神の脅威にさらされ、世界は世紀末さながらの混乱に陥った。しかし邪神は倒され、ヤツが築き上げた悪の組織もほとんど壊滅し、平和が戻りつつ…

ファーブレスト王国の王女ローザティアの元に、弟であるティオロード王子が婚約者ではない男爵令嬢と睦まじい仲になっているという報告が上げられた。弟の婚約者である公爵令嬢アルセイラと仲…

アリティー王国の王太女であるフランチェスカの誕生祭にて、パーティーの場に相応しくない声が響く。 「ステラ・フィオレンツァ・ディ・モンフェラート！　お前との婚約を破棄する！」 フラ…

好きで聖女になったわけじゃない。 好きで王太子殿下の婚約者になったわけじゃない。 贅沢なんてしていない。 下働きのように、ただこき使われていただけだ。 家族の為に。 なのに……

『公爵令嬢メディリア！　アネモネを貶めるお前は、王妃には相応しくない！　婚約は破棄だ！』 これは実際に言われたセリフではない。メディリアが夜会場に踏み入る直前で思い出した、前世…