「#藪の中」を含む小説

現代奈良を舞台にした、文学作品パロディ短編集。 【書籍化決定】 このたび、 ① 「耳成浩一の話」（原作：小泉八雲『耳無芳一の話』） ②「うみなし」（原作：宮沢賢治『やまなし』…

ソロキャンプ好きの加藤良太。二十七才、独身。気付いてみれば、急ハンドルで車は藪の中へ。目の前に広がる大草原。「城壁？　まさかねー、異世界なの？」女神様に会った憶えは無いが「あれは…

満月の夜。子供は二十二時、大人は二十三時に寝ること。 そんなしきたりがある町の少年・岩永刀祢のもとに非日常が訪れる。 それは、刀祢の家の向かいの家が半壊したというものだった。 そ…

芥川龍之介の『藪の中』からお届けします。

真相は藪の中にあるが藪を突けば蛇が出るのだ。

　ずっと紗里菜を悩ましてきた日常の謎をどなたか書けたらミステリーにしてほしくって書き出しました。 　あと、転職した今の職場でもこういう手紙がトラウマとなり、私は震えていたそうで…

帰省すると母が倉庫を掃除していたので手伝う事にした。すると、ゴミの中から妙な箱が出てきて……

幼い頃から気付けば藪の中に居た。 安住の地、閉鎖空間、秘密基地。 なにかから逃げるように行き着いたその場所は、いつからか彼女を待つための場所になっていた。もうそこに、彼女は居ない…

「若い頃に……ゴブリン達から救出したお姫様と恋仲になってしまって……そのお姫様の許婚の貴族の怨みをかって……そのせいでパーティーを追放されたんだ……」 そう語るベテラン冒険者。 …

私は聖子。 今日も藪の中で、愛する人を、今か今かと待っています。

　私はとある通学路で聞こえる音について調査を始めた。聞こえるのは十代までだという。私には聞こえないはずだ。ただ、なぜ、聞こえるのか、それが何か分からないという奇妙さ。調べるには大…

夏の休暇を山で過ごそうと電車に乗った「私」は、車掌のすすめで聞き慣れぬ土地『かぢな』で降りることに。土地の人間の冷ややかな態度を横目に、宿泊施設を目指して分け入った登山道で次々と…

『フーリダヤム』というネットに投稿された一篇の小説に寄せられたレビュー文とコメントだけで構成されたレビュー体小説。作品そのものは描かれないまま周辺を生い繁る言葉たちが何かを形作っ…

昔話は都合のいい妄想…誰もが寄って集った挙句にそういう話が出来た。そして人の都合で変化して行く。ありしかなかりしかなんて藪の中。

トレッキングをしていた佐藤一朗は、哀しい鳴き声を聞いて藪の中に入っていったが、そこには大きな傷を負った母狐と、二匹の子狐が横たわっていた。 「すみません。この子達を助けて頂けませ…

twitter上アンソロジー企画「藪の中企画」第１回目の作品です。 「藪の中 アンソロジー企画」とは、 提示された一連の『事実』を元に、参加者が一人称の短編を持ち寄り、 『事実…

本当は、どっち？

芥川龍之介の「藪の中」を読んで感銘を受けた記憶があります。近いものを書いてみたかった。誰が一番「悪い」かは、読んだ人に決めていただきたく存じます。胸糞注意。クズしか出てこない。 …