「短編、ショートショート」を含む小説

惑星は違えど、同じ起源を持つのか。あるいは神の悪戯か。「やあ、おかえり」「やっと帰ってきたよ。長旅だった」地球旅行からの帰りだった。

告白するその一瞬だけを切り抜いたショートショート。 短時間でキュンとさせます。

短編になります。 朝、昼、夜。普通のサイクル？普通じゃない？ 私は思いを巡らせる。

「私」は冬の山の中を歩いていた 当然、夜。自死に向かう所である 生きる理由も気力もなく、ただ一人 ふと、あの日を思い出して 超短編小説

ピンクむつとふじの違いが判らぬ者にリンゴを語る資格はない

「まったく、なにをやっているんですか……。もう少し気を付けてください」過労に足元がふらつき、車道に倒れ込んだ直後だった。迫る乗用車のライトを浴びた瞬間、背中をぐいっと掴まれ、歩道…

5分間のミステリ

心が寒くなる、とても短い詩です

「じゃあ、ステ振りしていこうか」「おすすめ教えて」「レベルによって重視するステが違うんよ。差が出るのは7以降」

5分間のミステリ。

姉想いの或る弟は、歩けない姉を見舞うため病室への暗い廊下を歩く。今日も、明日も、きっとその先も。 ◆遥か昔に書いて部誌に載せた作品を転載しています。 ◆改稿なしですので表現の未…

「すみません、どうしてそんなことをしているのですか？」思わず、声をかける。見慣れない人だったからだ。

物語の舞台は古代の阿蘇。【炎】と呼ばれ恐れられた熊が冬眠前の腹ごしらえに里へおりてくる。炎は村人を何人も食らう。ご神託により炎を狩る狩人に選ばれたのは猫村のハヤテ。ハヤテはまだ1…

　お父さんが捕まった。 　それからいじめられるようになった。「人間のクズ」「学校に来るな」 　私も被害者なのに。

イヤモニに音が届いた。サングラスからの映像を確認したのだ。「絵を感知しました。当美術館のデジタル案内システムは、お客様に受付でイヤモニとサングラスを配布し、サングラスのカメラから…

夏を感じたいと思い立った「私」は苫小牧に一人海を見に行く 真夏の北海道、海で見たモノ 北海道が舞台の幻想小説

某国は戦況の不利を挽回すべく刑務所の犯罪者を戦場へ送る。そのうちの一人である男は部隊が全滅したのに乗じて逃亡を図る。男が逃げた森は濃い霧がかかっている。霧が晴れると一軒の白い家が…

幕末の江戸。一人の不細工な浪人が夕暮れの町を歩いている。美しい町娘は彼を「狒々（ヒヒ）」とからかう。浪人が酒屋に入ると人相のよくない男たちがなにやらヒソヒソ話しこんでいる。符丁だ…

宇宙民俗学の研究者ケンは愛船アラン・スミシー号であらゆる物質や光さえ存在しない宇宙最暗黒の空間ボイドに向かう。そこに宇宙船の墓場があるのだ。墓場の船を写真に撮っていると前方から何…