朧心中
佐藤菜のは
朧心中
雪の上で眠る
あなたのくちびるを噛む
雨より雪を求め
溺れるよりも埋もれることを望んだ
あなたの命はもう
凍てついてしまったけれども
このまま銀の花が
すべてを隠してしまうだろう
美しい眼が曇っていくのを眺めながら
嗤いそうになった
かつてこれほどまでに
冷え切った指をなぞったことはない
あなたの身体は願い通りに
そそがれて行く
僕も間もなく
あなたの隣に横たわろうと思う
朧心中 佐藤菜のは @nanoha_
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます