「短編 切ない」を含む小説

　これは、ほんの少しだけ未来の物語。 　保育園に空きがないため、清掃職員の母親と共に老人ホームで生活する四歳の男の子、希於《キオ》。 　無邪気な彼と、彼を取り巻く「言葉の足…

　俺には文乃詩織という一つ下の後輩がいる。 　この後輩が変な奴というか、ちょくちょくポエムじみた事を言ってくるのでめちゃくちゃ困ってるんだわ。 　で、たまたま部室で文乃と二人きり…

かつて美しかった聖女と恋人だった吸血鬼の賞味期限の切れた恋物語。聖女は大人に、吸血鬼は変わらぬ姿で逢いに行くところから始まる。冒険の元パーティメンバー

結婚式場での「僕」の思い。 一人称の切ないお話です。

　笑った時に出来る目尻の皺を見るたび、心がざわめいた。大勢の人がいても彼だけはすぐに見つけられた。会いたくないのに会いたい。 　 　この気持ちは、なんだろう。 　不器用…

私は首を抱いていた。生温かい首を。肌の下で頸動脈が脈打っている。規則正しい息遣いが聞こえる。 首の切り口から、絶え間なく血が流れていた。 「行かないで」

純愛、敬愛、友愛……愛に形はあるけれど恋にも形はある。学生の頃に抱いたあの恋、小さい頃の初恋……それは全て恋の形。これはそんな実ったり実らなかったりした恋のお話達。

この作品は筆者の短編集「おかしな収束」から抜粋し加筆修正したお話です。 ※この作品は全てフィクションです。作中に登場する人物・団体・名称等も作中で発生する出来事も、全て作者の想…

　七夕の日にしか会うことができない――織姫と彦星。 　天帝によって引き裂かれた運命の恋人たちは、永い刻を経て反撃に出る。

幼馴染みって関係、恋に落ちた僕には良いのか悪いのか。

にーちゃんはブラコンだ。 ブラコンすぎて中学生になっても友だちがいない。 中学校から帰ってきて一番最初にするのはぼくを探すこと。 へんなにーちゃん。 でもね、ぼく、僕、ぼく、僕、…

一話完結の掌編小説。 『叶うのなら、もう一度』とうっすら繋がっていたりもします。 ✳【エブリスタ】でも同内容で公開中の小説になります。

一話完結の掌編小説。 ✳【エブリスタ】でも同内容で公開中の小説になります。

　ここは多数種族の人間と少数種族の魔族、そして魔法が存在する世界。大昔、勇者と呼ばれた英雄が魔王を撃ち倒し、魔族は世界の片隅に追いやられた。 　そして二千年後。勇者の子孫であり、…

那津は時折、『左へ行け』といった幻聴を聞くことがある。けれどもその声に意味はなく、従ってもどこにもたどり着けない。 中学の途中で転校した那津は、中学の同窓会に参加することにした。…

中学二年の夏休み。 二学期を一週間後に控えた僕は、夏休みを少しだけ伸ばしたくて、母校に爆破予告をすることにした。 その計画はクラスメイトのナツキちゃんにだけ話した。 彼女は「楽し…

　俺――木村省吾は、バレンタインデーに向け限定チョコを開発していた。 　そこに突然現れた金髪紫目のベルギーハーフ、女子高生のコルレ。 　厨二病発言が痛い彼女だが、チョコに関しては…

いつも、同じ時間に地下鉄は走っている。 しかし、いつもちょっとずつ違うことが起きている。 日常に溶け込んでいるからこそ、人々の生活に密接にかかわる。 そんな利用者や地下鉄そのもの…

雨が降り続く世界で"私"が出会ったのは、空色の鳥だった。

ゲームをしてたら頭に浮かんできました。後悔はしてません。 魔女…森の中にひっそりと暮らしている。街へ買い物に行った帰りに弟子を拾う。 　　　容姿は銀髪碧眼・140cm程　合法ロ…