「姫君」を含む小説

文久元年、奥州二本松藩に、十を数えたばかりの姫君がいた。 家老大谷彦十郎の嫡男で、文武に秀でた二十八歳の大谷鳴海は、妙な役替えを申し付けられる。 十歳の姫君の護衛という名の傅役が…

暗殺者エスクラードは標的を観察していた。 それは女王。 『ファレノプシス・アフロディテ』 白き胡蝶蘭の姫君。 そう呼ばれる女性。 摂政のパーシヴァルと護衛のヴォルティガンは女王…

自らの国を救うため、恋した勇者とともに戦火の中に身を投じていた姫君、ジュリエッタ。 しかし敵国までも巻き込んだ『大災害』によってその命を落としてしまう。 次に目を覚ますと――ひげ…

北端の大名、竹前家の姫君イコは前世、千年後に添い遂げることを約束し、そのお相手がどうも将軍らしいが、記憶にない。 正室候補として大奥にあがったものの、イコの頭を悩ますもの、それは…

空音は京都にある高校の昆虫愛好会に所属する女の子。ある日彼女は山で珍しい蝶を見つけて、無理に捕虫しようとして木の枝から落ちる。彼女が気付いたのは別の時代・別の人格。平安時代に戻っ…

公式のレビューをいただきまして、特集に載せていただきました！ 「救われるだけのシンデレラじゃない！　運命を自ら最高にする結婚小説」４選 https://kakuyomu.jp/…

あらやだわ、私某国の姫君みたい。

碧陵（へきりょう）国、志泉（しせん）州。志泉領主家の娘である火恋（ひれん）は、不吉な赤い髪故に家族から家族として扱われず、邸の者達からも忌避されていた。その赤い髪は、おぞましい呪…

　【『荒磯の姫君（上）』の続きです】 　相瀬は、「次の頭」に指名した真結とともに、満月の夜、島へと向かう。だれに知られてもならない儀式――その儀式に真結はとまどいを隠せない。相瀬…

国民の多くが魔力をもつ魔法の国、ベルン公国の公女リリーは特出して魔力が弱かった。変身魔法で変身する動物が小さな鼠だから周囲は彼女を「鼠の姫君」とよび冷遇する。ところがそんな彼女に…

　平安時代後期、陸奥の地の覇権を巡り、１２年に及ぶ熾烈な合戦が繰り広げられた。 　後に前九年合戦と呼ばれるこの大きな戦乱の中で、官軍将兵らを最も恐れさせ、そして心を奪った女武将が…

その旅行は単なる思い出作りの廃墟探索で終わるはずだった。 舞台となるのは竜宮城を模して作られたという温泉旅館。経営者の孫娘であり、何かを隠しているサークルの先輩。誰も居ないはずな…

帝国の軍事パレード二週間前、妙な噂が広まった。どうやらペルセウス帝国軍総司令官は「エウロペ艦隊なるものを組織し、自らその大隊長になるらしい」。エウロぺは先の戦争で大苦戦を強いられ…

◆１行あらすじ 『関西お嬢さま連合』ｖｓ『九州お嬢さま連合』、西日本のお嬢さまの覇権をかけた財力バトル。 ◆あらすじ 時は令和。 社会の平等化が進むにつれて「お嬢さま」という…

天国の記憶を失くした姫君の物語です。

≪ 幸せな物語 / 2 ≫ 大国に塞がれ、進路のない小国の姫君を后にしたいと、大国の王子が言う。 様々な人の思惑、誰もみな、幸せを求めていた。

「姫君を我が妻に娶りたいのです」 　勇者は姫との婚約を取り付け、名声のために魔王城へと向かった。準備を整えて奔走するが、勇者は魔王の力を見誤っていた。勇者は見た。魔王が死者さえ蘇…

雪深い冬の国ライラ。王城で園丁見習いとして働くことになった少年テオと、幼い頃に母を亡くした世継ぎの姫君ジーナ。 王族だけが入れる秘密の庭で、二人が交わした約束とは……？ ※創作…

タケル・ゼウサードは魔法力ゼロのしがない城兵だった。 彼は国王の命令で魔王討伐に向かう勇者パーティーに参加する。 城兵ということで荷物持ちや地図の案内。諸々、タケルは雑用をしなが…

籠の鳥の姫君が野卑だと思われた男と結婚することになり、幸せとは何なのかを見つけていくお話。