「白くま」を含む小説

心があなたに奪われる。それでも心はぼくのもの。けど、君のもの。ぼくはいったいどこにいてどこにいるべきなの

マチルダ・ルイスには記憶がない。 白く小さな部屋で目が覚めた、その瞬間から彼女の世界は始まった。 異質な能力も異様な生物も、はじめから目の前にあれば、それは当然の事柄なのだ。 彼…

　この世界には冒険者も魔物もいない。魔術は廃れ、蒸気文明が興り、しかし突然、世界は崩壊を始めた。人は結晶となって消えていく。世界は白く崩れていく。蒸気自動車の助手席にエルフの少女…

戦前日本に王公族の存在した時代に、日本皇族として唯一人外国の 王家に嫁いだ梨本宮方子妃と李王世子殿下の間に生まれた晋王子は幼 くして亡くなったが、その晋王子が実は存命していてその…

自主企画同題異話SR -Jan.- 『その涙さえ命の色』https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054893377445参加作品。カクヨムW…

　真っ暗闇の世界に一人で住んでいるおばけのやみはある日、空から落ちてきた白く光る少女。海月姫と出会った。そしてやみと海月姫は友達になった。

伴侶を森の中に失った老婆は、森の見える窓辺に座り、白く霞む景色の向こうに影を探す。――11/1「窓辺」 一つの森、二つの町の11月を描いた掌編集。 綺想編纂館 朧様主催のTw…

江戸中期、農民達の間で、碁盤を挟んでサイコロを振り、出た目の数だけ碁石を打てる民棋と呼ばれる遊戯が行われていた。 　 　齢七十を過ぎて妻にも先立たれた独居老人の田畑善一は、あると…

　中之島公会堂と川を挟んだ向かいの場所画廊を構える鴨井陸は自分の画廊主催の公募展に寄せられた一枚の絵に思わずうなる。それはフランスで活躍した画家ユトリロの風景画「白の時代」ととて…

冒険者以外になりようがなかったし、これからも冒険者しかできないクズ系のジジイ。 そんなガストン（60歳）の新しい冒険の物語。 冒険の始まりは魔獣狩り。そして、気づいたら魔王との…

雪はどこまでも悲しげに舞う。 白く、ゆっくりと舞い上がる。 でも、それは白くないとダメなんだ。 紅い雪は誰も愛さなかった。 血で染められた雪景色に誰も喜びはしなかった。 血…

まるで世界の果てのようだと、柄にもないことを考える。 雪は音も立てずに、世界を白く染めようとしていた。

40代になって老いを感じることが多くなりました。 ただ、これはショックです。

高校生の高橋蓮人は、バイトの帰り道に「誰か……助けて……」という声を聞く。その声を追いかけると白く眩い光に包まれ、目を覚ますと目の前には女神様が。声の主は日本ではなくアルフェウム…

先輩。 あの日、あなたが私の心に残した一点の染みは。 今でも鮮やかに残っています。 だけど。 それは黒く汚れたものではなくて。白く、それでいて透明で、いつから…

「月が肥えていく間、このテラスで会いませんか？」 白く細い月が浮かんでいた夜、私と彼は出逢った。満月になるまでの間の期間限定のお茶会はおだやかに続いていたが、もうすぐ満月の日が…

全ての役割を終え、そのまま死ぬはずだった荒神裕也。 神々を殺し尽くし、全てを犠牲にしたはずの男が目覚めた場所は地獄ではなく白くどこまでも続く見知らぬ世界だった。 そこで出会った一…

高校生の少年は、ある日出会った。雪のように白く、とても綺麗な女性に。 突然の出会いから交流を深める二人だったが、女性の秘密を知ることで、二人の関係は大きく変化する。 ＊小説家に…

平凡な高校生である吉屋真琴の高校に日司ミトという少女が転校してきた。 自分の事を神様と名乗る日司と仲良くなった吉屋は、ある日、彼女の落とした鏡を拾おうとして一年前と思しき過去の世…