「未だ」を含む小説

　１９６０年代。高度経済成長期から取り残された田舎の山村に引っ越して来た桃太。そこには未だ鬼や河童と言った妖怪達が生息し、人間達を恐れさせていた。裕福な都会っ子として悪童達からリ…

　　大陸の傍に浮かぶ島、そこには實族、匣族という特殊な種族の中枢たる貴族が暮らしていた。 　それぞれ傀儡師、道化師と呼ばれる彼らは、大陸に蔓延る妖魔を討伐する力と役目を担っている…

　家名ではなく自身を認めさせたい。旧家クラソン家の息女エイダは、そんな思いを抱き新聞記者として日々奮闘していた。伝説の英雄、戦神・セスの未だ見つからない墓所を探し出し、誰もが無視…

15歳の私は、未だ婚約者ができないでいた。理由は同性しか好きになれなかったから。今回の面談も、ほとんど諦めて部屋に向かった。 リンフィと名乗るその子は小柄な銀髪の赤い目の美少女で…

老兵は未だ死んでは居なかったら。 前大戦から何年経った？ 錆び付いた体と心は 未だ闘争を求めていた。 理不尽には忍耐を 暴虐には更なる弾幕で 老いた鴉は休めていた翼を再び羽ば…

今から約1000年前。この世界中を炎で包んだ世界大戦が終結した。 西の機工大国『ガルキウス』は超音波であらゆる生命体や、物質を構成する原子までもを破壊するという、禁断の最終兵器…

突如として現れた敵－－通称【天使】によって人類は存続の危機に追い込まれた。 天使と共に発生した【魔素】と研究者達によって名付けられた新物質によって汚染が発生し、人口はわずか15億…

ノインライト王国第六王女、エルーシア。 この国では王族のみに与えられる異能『祝福』というものが存在するが、エルーシアに与えられたのは『死の祝福』だった。 触れた植物を枯らし、愛ら…

薬師の家系に生まれ、祖母亡きあとの医館を継いだ双子の兄妹、キラとサラ。 剽軽な兄と、生真面目な妹。性格と性別を除けば、二人はよく似ていた。 代々、男子が短命な家柄。医学を究めよう…

作者の作者による作者のためのメイド小説。メイド好きよ、ここに集まれ!　メイドによるメイドのための短編集作品!　一話完結物! *未だ考え中先生の『誰かこんな小説を書いてくれ【嘘作品…

黒く染まった空からは、絶え間なく死の雨が降ってくる。重機の飛び交う轟音は耳を砕き、放たれる閃光は目を開けることさえ許さない。 その光景に戦意を失った者どもは、楽に死ぬことだけを望…

世は戦乱時代。魔法がはびこり力無きものはただ目の前の強大な何かに恐怖を抱くことしか出来ない。永遠にも続くと言われた第一次魔法大戦、皮肉で「聖戦」とさえ称された戦いは、たった一夜で…

物語を書くのが好きな少年、泉谷の作品は未だ完成に至っていない。 セピア色に統一されたインクを、にじみやすいパスカルの上に滑らせる。 その作業は儚くも清く、青かった。 時代は移ろい…

フィスター 光と闇に存在する謎の生物　“フィスター” 彼らは人間に接触するだけで命を奪う 突然現れ突然消える 未だ“フィスター”に対する対抗手段は発見されていない よって人類は“…

異世界を救うため王国より召喚された高校生５人組の勇者たち。 彼らは冒険の果てに、ついに魔王城がある直轄領へと入る。 だがそのタイミングで、勇者パーティーの料理番であったスザクは…

未来の地球リセットを回避し、無事現代に戻ることが出来た光主たち。しかし、そこに【激突王】、【馬神弾】の姿は無かった──。 あの出来事から一年。未だ帰らぬダンへ想いを募らせる紫乃宮…

「結局はさ、運なんだよ。神様が産まれる前にさ、サイコロかなんか振って全員の人生の成り行き決めてんの。全部」 そう言った颯馬は、アインシュタインを尊敬しているらしい。 春川颯真と冬…

三角関係になりたかった。その割には早々に諦めてしまった。なのに未だ根深く好意がこびりついている。 ※小説家になろうにも投稿していました。

東雲　月（しののめ　るな）は、１６歳の女の子で元・凄腕の殺し屋。 任務失敗を機に殺し屋の業界を追われた彼女は、ひょんなことからあなたの家に居候することになり、義理の妹を自称し始め…

夢のあとで、私は彼を回収しに掛かる。 昨日まで高校生であった。或いは昨日まで中学生であった。理想的な恋愛のタイムリミットを自覚しないままの昨日は終わり方を告げぬままに今日となった…