昨日のメイド服、今日のメイド

帝国城摂政

第1話 巨乳メイド

 皆様、初めまして。私の名前は朝生亜紀子あそうあきこ

 21歳のまだまだこれからと言う美しいメイドです。

 この加藤家にてメイドとして住み込みで働いている"巨乳メイド"です。

 もう一度、胸を張って堂々と言いましょう。"巨乳メイド"です。


 ふふふ……。皆様、私の今の発言を聞いて何人かは顔がニヤけたのではないのでしょうか?

 嬉しく思ったのではないのでしょうか?


 そう、私はメイドと言う立場であり、なおかつ巨乳と言う要素を併せ持ったスーパーメイドなのです。


 身長は168cmと女性の平均よりも少し高く、胸は十分に巨乳と言えるGカップ! 

 Gですよ、G! 家に住みつく憎い奴の事ではない、Gカップですよ!

 アルファベットで言うと、7番目……しかし、それが胸のカップ数となると話は別! 

 普通だったらなかなかお目にかかれない巨乳、なおかつメイドである巨乳メイドさんです!


 顔も自分で言うのもなんですがまあまあ可愛い程度ですよ?

 メイドになる前は、読者モデル、所謂読モとして活躍していた時もあるくらい美しい顔、それにナイスバディの持ち主です。

 髪も黒髪サラサラ、長年シャンプーとリンスを併用して美しさを保ちつつさらなる物へとやって来たため、髪も美しい。

 メイドとしても他の人達からも慕われる、まさにメイドの鏡。


 お坊ちゃまの長男、信治様(イケメンで優しい23歳! 絶対物にしてやる!)にも、「亜紀子は良いメイドだよ。お嫁さんにしたいくらい」と言われてしまってもう私、人生勝ち組じゃないですか! 

 いや、もう勝ち組を越えて大勝利組と言っても過言じゃないかもしれません!

 やったよー! アキちゃん、大勝利ー!


 そんな人生、ノリに乗っている私ですが、ちょっと最近悩み事が……いえ、この加藤家の門をくぐった瞬間から悩んでいる悩み事があります。それは……


「あぁ、亜紀子さん。掃除ですか? いつもご苦労様です」

「はい、みやこお嬢様。学校でございますか?」


 「はい」と可愛らしく答えて門を掃く私の横を通り去ったあの方は、三女の都様。

 近くのお嬢様学校に通われる17歳の高校2年生。

 艶やかな黒髪がいつも美しい大和撫子。


 ちなみに"Hカップ"。


「ヤッホー! 亜紀子さん! 元気ー!?」

あや様、はい、私は元気ですよ。大学ですか? お気をつけて」


 「じゃーねー!」と元気よく走って行かれたあの方は、次女の綾様。

 経済大学に通う大学1回生の金髪が似合う19歳。


 ちなみに"Iカップ"。


「……亜紀子さん、行ってきます」

「いってらっしゃいませ、たまき様」


 車から挨拶して行ってらっしゃたのは、長女の環様。

 21歳にして加藤財閥の次期社長候補となられている茶髪メガネのインテリ女子。


 ちなみに"Jカップ"。


 3人のお嬢様に挨拶した後、はぁと溜め息を吐いて自分の胸を見る。


 私の働いているこの加藤家。

 私以外の女子が私より胸が大きいため、巨乳が際立ちません……。

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