「それ ミステリー」を含む小説

　二人の新聞記者、古橋大輔は空手の達人、真田鈴は女子柔道でかつて名をはせた選手だった。 　本人たちはいたって平和的なただの飲み仲間のつもりなのだが、よくもめ事に巻き込まれてそして…

塚本武彦、７４歳、榊コーポ１０３号室にひとりで住んでいる。ある日、散歩の途中に立ち寄る公園に捨てられた紙くずを拾い家に持ち帰ることになった。軽く無造作に丸めただけの紙くずは、その…

ルーフェス旧市街にある学校の地下研究室。そこに集まる若者に共通するものはただひとつ、『死』。少女は死に導かれるように、その研究室へと向かう。 若きアンドラ王が100年以上前に築…

職場でできた、私のただ一人の親友。彼女は最近、遺体となってアパートで見つかった。 こんなことになるなんて、思ってなかった。 あの子は私の勧めで、毎日の幸せを詰め込む日記、"しあわ…

大学の研究室を後にした籾山潤は、道路にて大きな光と衝撃に巻き込まれた。 目を覚ますととある部屋の一室に立っていた。その部屋で一冊の手記を見つける。その手記には、怖い魔法のことが書…

2025年――それは人類にとって革新が起きた年だった。一人の青年がサイコキネシスに目覚めた。その後、各地で超能力者が誕生する。 それから9年後の2034年。超能力について様々な…

朝のホームルーム。 　すでにイライラしてる私。 　なにがそんなに面白いのかしら？ 　教室に響く黄色い声。 　その中心にいるのは― 　クリスティーナ。 　栗色に輝いた長い髪を…

暁星陽希は異能力持ちの高校一年生。 その異能力とは、自分の深層心理の世界――心象次元に干渉できるというよく分からないものだった。力に目覚めた陽希はそこで自分の深層人格を名乗る十六…

太陽が地平線に沈むときパラレルナイトの結界現れて世界を闇に飲み込む。スペクターと呼ばれる影の悪魔が、そのダークエネルギーから現れて、人々を恐怖に陥れる。人類は団結し、スペクターに…

生まれた事を誰からも祝福されなかった少年は「死」について考える事が多かった。 　何の為に生まれてきて何を成して死んでいくのか。誰からも愛されず誰を愛す事も出来なくなった少年。 　…

故郷であるグアラドラの地に久しぶりの帰郷を果たした導師サイ・ヒューレは、そこで仲間の導師から一つの奇妙な頼まれ事をする。それは、辺境のとある街で見つかった、邪眼を持っている幼子の…

簡単な潜入捜査の筈だった。 都市警察特殊犯罪捜査課、通称「怪異班」所属の遠鳴尚登は、絶体絶命のピンチに立たされていた。 ——汝、我と契約せよ。さすれば助けよう どこの何とも…

なんとなくゾクッとする、よく考えると怖い、そんなシチュエーションを1行で表現していく、それが意味怖プチだよ。 「何か」がおかしい、「何か」が怖い、その「何か」を謎解き感覚で探して…

小学校四年生の時にヒカルが見つけたという『天使の化石』。 それを俺は「持って来い。持って来れば信用してやる」と言った。 本作品はクロノヒョウさんの自主企画『第51回「2000文…

　小野里静佳の隣人が道楽推理作家の西野修平であったことは不幸だった。静佳はいつの頃からかセンセのアシスタントを担当するようになり、今では本業である高校生活の大半を犠牲にして、振り…

ミステリは主に謎と解決で構成される物語です。「そんなもん思いつくかぁ！」みたいな奇想天外トリックや、論理に論理を積み重ねて糸をたぐるように犯人を指名する名探偵、読者の予想の斜め上…

華輝の国にはとある噂があった。 　その噂は夢の中で未来を予知し、その街に降りかかる問題を解決する少女がいるというものだった。 　やがて、その噂は皇帝の耳にまで届き、少女はその能力…

大学生カップルのスズカとサツキはデートを楽しんでいた。しかし二人は、運転中飛び出してきた男性・タカミと接触事故を起こしてしまう。タカミは温厚で警察は呼ばなくていいと言うが、代わり…

【第9回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考突破】 伽藍胴殺人事件── それはあまりにもおぞましく淫靡であり、凄惨を極めた事件。 田村凛花《たむらりんか》の美しく儚い容姿。 …

現在40☓☓年、宇宙の何処かにあるこの世界は殆どの人が異能を持っていた。また、それに該当しない人でも考えられない程の高度な知能、身体能力等を持っている。…主人公を除いては。 主人…