概要
私は自分の意思でこの手記を書き始めたのではなかっただろうか
【第9回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考突破】
伽藍胴殺人事件──
それはあまりにもおぞましく淫靡であり、凄惨を極めた事件。
田村凛花《たむらりんか》の美しく儚い容姿。
身の毛もよだつ惨殺死体となって発見された衝撃。
生前、数百を越えるだろう性的な関係を持った者の数。
性的倒錯者との交際、裏切り。
加速度的に墜ちていくその全て。
果ては田村凛花に執着し、田村凛花との子を身篭ったと言い張り……その人生の幕を下ろした哀れな女。
指名手配中の二人の容疑者。
駆け出しの新人作家と美しい担当編集。
薬物の使用と幻覚。
果たして今、この事件を正しく理解している者はいるのだろうか──
※この作品はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。また、この作品には非倫理的な行為
伽藍胴殺人事件──
それはあまりにもおぞましく淫靡であり、凄惨を極めた事件。
田村凛花《たむらりんか》の美しく儚い容姿。
身の毛もよだつ惨殺死体となって発見された衝撃。
生前、数百を越えるだろう性的な関係を持った者の数。
性的倒錯者との交際、裏切り。
加速度的に墜ちていくその全て。
果ては田村凛花に執着し、田村凛花との子を身篭ったと言い張り……その人生の幕を下ろした哀れな女。
指名手配中の二人の容疑者。
駆け出しの新人作家と美しい担当編集。
薬物の使用と幻覚。
果たして今、この事件を正しく理解している者はいるのだろうか──
※この作品はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。また、この作品には非倫理的な行為
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!BL要素あり!ヒトコワあり!怨霊ありあり!!
今作は、鋏池穏美(つかいけ やすみ)さまの描かれるホラーによく登場する、眼鏡男子の佐伯鷹臣(さえき たかおみ)のほか、複数名の人物たちと『伽藍胴殺人事件』の関わりを、奥戸雪人(おくど ゆきひと)の手記によって語られております。
ジャンルは、ホラーミステリーにサイコサスペンスの要素もある、不気味な長編作品でした。
読み進めるにつれ、『伽藍胴殺人事件』のあらましが視えてきますが、そこにあるのは、性の歪みや、近親相姦、猟奇殺人に発展する偏執的な病理まで、人間のドス黒い感情がありありと描かれており、それこそが、今作の最もグロテスクな面です。
しかし、それにとどまらず、鋏池先生の真骨頂である、心…続きを読む - ★★★ Excellent!!!一言で言えば、ぶっとんでいます!
※現在連載中の最終話(第55話駿我雅隆14)までを読んでのレビューとなります。
まず物語の書き出しがもう最高に「そそり」ます……!
おどろおどろしい雰囲気に、思わずグッと気持ちが前のめりになるのを自覚しました。
「ああ、これは読まざるを得ない……! この謎は謎のままで放っておけない! これは気持ちが落ち着かない!」
そう覚悟しました……。
一言で言えば、ぶっとんでいます!
どう転がっていくか見当もつかない不穏さを抱えて、物語は加速していきます。
これは……、作中作? いやめくるめく群像劇? 景色を幾度となく変えながら伽藍の列車は疾走を続けます。
性愛に関する記述は多く、自分の中の常識は覆…続きを読む