「こうして終わって」を含む小説

魔法少女の自己犠牲によって、人類は滅亡の危機から守られた。 しかし物語が終わるとしても、彼女が守った世界は続いてゆく。 これは「それから」の物語。 儚く凄絶な魔法少女の神話が、…

　世界を混沌へと導く魔王。そして住民を苦しめる魔物たち。 　弱き民は勇者を求め、一つの場所へ集まる――最寄りの役所へ。 「わだし、勇者様にお会いしたいんですけんど！」 「魔物討…

人類の活動領域は地下へと移り、人類は地下に巨大な建造物を作り上げ、自らの能力と身分に沿う場所で暮らしていた。唯一太陽の光を受け暮らすことができる特権階級でありながら、地下奥深くに…

　この世界に似ているけれど怪獣が存在する世界を舞台にした『MM9』シリーズ（創元SF文庫）。その番外編です。 　執筆したのは2010年11月。開田裕治さんのサークル〈ガメラが来た…

　ゴールデンウィークが終わった次の日。笠間 祐（かさま ゆう）は学校からの帰り道、真っ黒な『何か』に襲われた。 死を覚悟したその時、間一髪で助けに入ったのは長く美しい白い髪――に…

ある日、高校生の「オレ」は、校内で大男たちに誘拐されて部室に拉致され、言われるままにラグビー部員となった。１０年後、その頃のことを振り返りながら、わけもわからずに戦ってた日々のこ…

二人の少女が出逢ったのは、一人の【悪魔】。 絶望に身を落とす少女に、【悪魔】は囁く………。 これは過去の物語。既に終わった悪夢の話。 読み終えたとき、あなたは果たして、何を…

毛布に包まれて眠るのは暗闇の中に柔らかさと暖かさを感じて安心する。窓際での日向ぼっこ、畳の上でい草の香りを堪能しながら風も優しくて良い気持ち。そんな風に睡眠への思いや睡眠に関する…

此の国は、ある少女のお願いで作られた。 此処の大地は彼女の心に直結する。 そして、少女が育つたび、大人に近づくたびに、此の国は壊れていく。 皮を剥ぐように。

時期外れに転校してきた君。 僕は君に興味が無かった。 僕が君と関わらなくても世界は変わらず廻るのだから。 君と言葉を交わさなくて一年が終わった。 二年目の春、僕は君を見失った。 …

　高１の春、桜が咲いていた入学式の１週間後に部活の紹介があった。体育館でいろいろな部活が、その部活内容などをアピールして新入部員を呼び込むっていうやつだ。全校生徒が集まって高２以…

「僕」は遊園地で、くまの着ぐるみを着て愛嬌をふるまうアルバイトをしている。閉園時間になって、帰宅しようとした僕。しかし、園内に入り込もうとする女性を発見する。 　―――それは、小…

前柄累の日常は、空から少女が降りて来て、終わった。累は生きるために、彼女たち“魔法少女”と戦うことを余儀なくされた。少年と少女、そして異世界からの侵略者を交えた戦争は、最中に戦い…

　私は始まっている。あるいは終わっている。それを決めるのはあなただ。私は単なるテキストであるのだから。 　そう、私はテキストだ。だから私は読まれたい。 　何にせよそれだけが、私の…

和仁は冴えない30代半ばに差し掛かった男。もちろん独身。 口癖はいつも「終わった。」 そう。彼は終わっているのである。 10代に失敗し、20代に失敗し、30代ではもうチャンスはな…

足裏の汗が身体に染み込むし、ドンドン黒ずんで汚れていくし……。

ブラック企業に入社して、１年。久野青久は疲れからの運転ミス。 山道から道を外れ、宙を舞い、そして死んだ。 様々な後悔を抱え、朽ちた青久。しかし、彼は終わっていなかった。 チャンス…

生物の時間だけが止まった世界。子供は子供のままで、老人は老人のまま。そして、妊婦は妊婦のままで、死体は死体のまま。産まれてくる命は無く、終わった命の形が消える事もない。そんな壊れ…

この世界には善と悪にわけられる。 だがときに、善の行いの結果、悪に靡き、悪の行いの結果、善に靡くという、真逆の結果を作り出してしまう結果も。可能性的に存在する。 終わりの始ま…

　歌舞伎町交番に配属された真壁仁は夜間の巡回中に、不審なワゴン車を発見する。車内で女性が眠っている。その女性に、どこかで見覚えがあった真壁だったが...