「あやかし」を含む小説

おや、時間が少しありますね。 しかしまあ、お客様を退屈させるのは主人としての名折れ、ここは1つ 昔話をしましょうか。 これは単なる与太話でもあり虚言でもあり真実でもある、私の…

谷中の老舗餅菓子屋の娘で、この春高校二年生になる清宮姫華は、妖かしが『見える』ことに悩んでいた。 新学期初日、姫華はタチの悪い妖かしの対処に困っている所を、通り掛かった少年に助け…

華ちゃんは、小学六年生。 独特の感性を持つ華ちゃんは、図工の時間に自分の視たままの絵を描いていると、先生から「普通に描きなさい」と言われてしまします。 図工室に行けなくなって…

日本の各地には、日本に住んでいてもほとんどの人が知らない一風変わった神社があるという。 どんな願いも叶えてくれる神社が存在することを風の噂で聞きつけた高校生は、どうしても叶えた…

時は古、極東の島国には妖魔が跋扈していた。 天朝という都にはその妖魔を祓うとされる伝説を持つ「鎧天」という代物があった。 妖魔に両親を殺された少年、陽太は、日輪祭という百年に一度…

お盆のこの時期に夢をみました。 内容はほとんど覚えてませんが、ホラーだったのでザーッと勢いのまま書き上げました。 駅のホームに向かい立つ少女と少年。二人はそれぞれ電車を待ってい…

夏祭りの日だけ、彼らの物語は重なる。儚い恋に、儚い約束。彼は彼女をどんな気持ちで見送るのか。

水槽の中のその生き物は、この世の何より美しく、何より優しく、そして、何より人間を愛している。

小菅始（こすげはじめ）３１歳。 鬱病と転職の末にたどり着いたのは不可解な現象が起きる現場の清掃作業員。広大な墓地での共同清掃、常に視線を感じる山、観光バスの訪れるパーキングエリア…

夢の中、庚嶺坂の途中からあたりを見ると、猫のお面が落ちていることに気づきます。妙に写実的なあの猫のお面です。道の真ん中にぽつんと、置いてあるのです。そのお面が奇妙なのです。私の方…

今は昔、食物連鎖の頂点に立つモノは人に非ず、“鬼衆（きす）”と呼ばれるあやかし也。 鬼衆共に怯える日々、すがるものといえば神の教え、そして、奇跡のみ。 唯一、鬼衆共に対抗できると…

様々な格闘技を習っている青年、宗谷凛太郎。彼には、彼自身も知らない『ナニカ』があった。 道場からの帰り道、彼は特撮作品の中でしか見た事のないような怪人に襲われる。 極真空手と躰道…

魔女やエルフ、人魚やオークが住むファンタジー世界に、機械人形（クローン）屋が開業した。 　店を開いたのは、2200年のニホンから転移してきた美貌のリオと、死んだ魂を召還すること…

誰もいないのに花火が光る

密かに異形の者が人間界で一緒に生活を共にしているそんな時代。 人付き合いに疲れた男は山奥で関係性を断ち一人で暮らす。 ある日、雨の降りしきる帰り道、男は少し変わった少女と出会うこ…

　冥土の土産にひとつだけ、あなたの望みを叶えます。 　歴史情緒あふれる倉敷美観地区の土産屋『まほろば堂』。ここに来れば店主の蒼月真幌が地元の銘菓や郷土グルメで手厚くもてなし、手…

椿は、指の数しかものを数えられぬ むつかしい言葉は、覚えきれぬ しかし椿は、力だけは強かった 毎日欠かさぬ腕立て伏せ 鬼をもどつくその馬鹿さ 闇に潜むは悪党あやかし 馬鹿の椿…

大学のオカルト研究部というサークルに入っている清水界陽は、東京都武蔵野市にある井の頭恩賜公園に出る女性の妖怪に出会うのだったが、その女性は妖怪では無く、超絶美少女の幽霊だった。そ…