概要
おそらく一生とれることの無い類いの傷であろう
夢の中、庚嶺坂の途中からあたりを見ると、猫のお面が落ちていることに気づきます。妙に写実的なあの猫のお面です。道の真ん中にぽつんと、置いてあるのです。そのお面が奇妙なのです。私の方をじっと見つめているのです。見つめているように見えるのではなくて実際に、お面の中にに目玉があってこちらを見ているのです。裏はコンクリートのはずなのにお面の中から血走った人の目のようなものががこちらを覗いているのです。
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