「昔がたり」を含む小説

かの元吟遊詩人のようになりたいと昔言った彼は、毎日私に物語を聞かせてくれる。いつもの人気のない公園で毎日、毎日。 そんな彼が考えた物語。聴きたがらせたがりの変態の話し、どうか聴…

1日1ショートショート、17日目。 紆余曲折の末にも報われない恋、ありますよね。現代ならば、2人の主張や思想に齟齬が生まれたり、或いは好きな人が"自分"以外を選んだり。 それがも…

ｎｏｔｅと同じタイトルに変更しました。 小説を上手に書く文才は全く無いのですが、写真仲間達・旅行仲間達との撮影旅行等、 トラブルを含め楽しい色々な旅行の思い出ならば沢山あります…

　今世紀初頭から施設の広報紙や職場の掲示板に投稿してきた＜ほっと一息＞（略称＜ほ＞）と名付けたショートエッセイです。ときどき昔の自信作もあげていこうと思います。 ２００９年の＜…

何度も繰り返される謎、鍵を握るのは紅茶キノコと親友ヴィクター。 交差点で待つ“運命”に、主人公はどう立ち向かうのか――。 紅茶と不気味さが交錯する物語。

その少女の名前はサーラ。前世の記憶を持っている。 　今から百年近くも昔の事だ。家族の様に親しい使用人達や子供達との、楽しい日々と美味しい料理の思い出だった。 　月日は遥か遠く流れ…

テレビで旧友が成功を収め、表彰される場面を見て、ムシャクシャと走り出した。 私は平凡な高校を卒業し、なにも得られず、田舎でフリーターを続けている。 そんな自分よりも惨めな奴が、ま…

霞仙リト（ https://twitter.com/kasen_rito ）の日常会話や起こった出来事を記録して日誌に書き残したもの。 Xで投稿したものをまとめたものになっており…

龍神と龍脈を祀る聖なる大地にその昔、双子の男女の治める国があった。陰陽国【いんようこく】と呼ばれたその国は、四人の領主たちの反乱によって、十七代目にしてその歴史を終えた。その反乱…

遥か遠い昔、お伽噺になり人々に伝えられる大きな戦いがあった。 その時を生きた存在が、永い眠りから目覚めた後に眼に映る世界は……、全てが変わり果てた平和な時代。 彼は再び動き出した…

百聖鳥は太古の昔から存在する鳥だった。その身に百の異能力を宿し、百年に一度の頻度でランダムに選び出した人間に異能力を与える。異能力を与えた人間が、どんな行動を起こすのかを観察して…

※長編化予定につき、タイトル変更しました こことは少し違う世界の話。 その「地球」では昔から、雲と並んで空に浮かぶ大地が目撃されていた。 空を飛ぶ手段を手にした人々は、やがて…

昔書いてたものの駄文の再録、改訂版です。 西暦2015年、日本を含む周辺諸島が異世界に転移に巻き込まれた。 生き残りを賭けて、自衛隊は一緒に転移した在日米軍・極東ロシア軍、他地…

気付いたら『私』は夢中になっていた本の登場人物になっていた。 序盤で、物語から消えてしまう哀れな脇役、善良だが愚かな伯爵夫人セレスに。彼女は十七歳という若さで、夫の浮気相手に毒殺…

昔、たった一人を好きになってから 思いを伝える事にした、 けど、未だにその子からの返事の(恋愛)回答は、返答なし。 その片思いはまだ伝わらず。 なぜそこまで 情熱を燃やし続けるに…

〚遥か昔、霊獣の住む地に貧困に耐えかねた世捨て人が一人、また一人と姿を現した。 行く宛は無くただ死を待つだけの彼等を不憫に思い憐れんだ霊獣は、其の力を土地を与え給うた。 　　　　…

東京の会社員、大城晴人は昔から山に魅せられていたが、5年前の事故から山に登れなくなっていた。しかし、同じ会社の同僚の柳川興人と淡島充の誘いで山に登ることになる。山に生きる人、山を…

その男は暗く黒くどこまでも深く染め上げられた外套に身体をすっぽり隠していた。 頭巾から見え隠れする双眸の瞳もやはり黒曜石のように黒く、左腕の鱗籠手は黒鋼で背中の両手剣の刀身、柄…

なんの取り柄もなかった俺の唯一の特技は「相談事を受けること」。 それを活かそうと思い、胸の内をなんでも相談できる、カウンセリング部なるものを作った。 いろんな人の相談を受けて…

時は小学五年生、神沢勇士は引っ越しにより街を離れた。たった一人の幼なじみ、江口由那をそこに置いて。 それから月日は流れ、高校一年生。再びの親の転勤により私の故郷へと戻った勇士は…