「記憶だより」を含む小説

「ねえ宅見、ついてきてほしいところがあるの」 星丘碩子に連れてこられた先は、星空煌めく宇宙だった。 訝しむ俺の前で、彼女はさまざまな光景を映していく。 それは、俺の記憶にあるもの…

古賀コン4参加作品 執筆時間1時間 テーマ:記憶にございません。

これは夢だ。 したがってオチは夢オチだ。 とならば、とにかく好き放題やってしまえば良いのではないだろうか。 バッファローの背中に乗って破壊を楽しんでいると、過去の恥ずかしい記憶が…

巧（たくみ）が帰ると一枚の紙があった。 それは紛れもない愛しい人の字で、けれど少し雑なものだった。 不思議に思いつつも、いつも通り子供たちのお迎えに行くと双子のうちの一人から駄々…

本作は 「異世界へ集団転移した人たちが、日本で食べていた食事を、現地のトンデモ食材で、なんとか再現しようする」 というコンセプトで、年に一度KACの時期に更新している物語です。 …

５歳の頃の失われた記憶。 それは人ならざる友人との思い出であり、封じられた本当の自分を見つけるきっかけでもあった――――。 僕はこの春、高校に進学する。 両親は海外赴任が決ま…

　神界の転生課で働く神里　未来（かみさと　みらい）。その日もいつも通り仕事をし、帰ったら溜まっていたドラマを消化する。そのはずだった。 「この体、この記憶を保ったまま、三分以内…

◯◯（俺）は、記憶喪失になったらしい。今、聞いた。 それと、俺の彼女がお見舞いに来てくれるそうだ。彼女の存在も今聞いた。 俺は、三分で彼女のことを思い出し、記憶喪失を誤魔化すこと…

はた、と気づくと、自分は見知らぬ場所に立っていた。 見渡す限りの白。白い部屋だ。 あるのはふたつ。白い板と『3:00』を指したタイマー。 板にはこう書かれていた。 ──己の名を答…

『KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024～』第1回「書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』」および第1回プラス「全てを…

ある日悲惨な事故によって記憶喪失になってしまった主人公の西崎夫楼々(にしざきおろろ)。そんな彼が突如目覚めた世界は酷く荒廃し、鏡の住民と呼ばれる人間を吸収し、その人間になる化け物…

いつも一緒に育ち、生活し、癒やされてきた猫たちへの感謝と追悼のエッセイ ※【猫の日記念】カクヨム文芸部自主企画「猫好きに刺さる小説・エッセイ」募集用に書いた作品です。 Cop…

３分以内にたどり着けるか？

目を覚ますと見知らぬ世界、そしてそばには小さな黒いドラゴン。 状況を理解できないままでいる主人公リコは、ドラゴンに「クロ」と名付け一緒に旅をすることにした。 自分の名前以外記憶の…

俺は、女子力がある。（自分で言うな） 幼馴染の梨々花は、女子力がまったくない。 それを気にしている梨々花に、猛特訓をさせる俺。 そして、その後事故が起きてしまう。 二人の運命はど…

カージナル王国に産まれたシャトル・ヴェールは前世の記憶を持っている。このことは誰にも言わないようにと思っていたら、まさかの一族全員前世の記憶を持っていることが発覚⁉しかも、このこ…

　孤高であり最強の魔王“ギルオデオン・ダークグレイス”には前世の記憶があり、彼は気づいてしまう。 　自らが、カルト的人気を誇るダークファンタジー系アクションRPGゲームである《ダ…

千朋には、記憶の奥底に追いやって鍵をかけて忘れた苦い過去がある。 高校時代片思いをしていた相手に、勢い余って告白してそのまま逃げたという情けない過去だ。 甘酸っぱい思い出どころか…

第４回私立古賀裕人文学祭エントリー作。お題：「記憶にございません」 執筆時間58:14:21。 人から覚えられにくい顔をした男 vs「記憶にございません」人間。