「梅雨ですね」を含む小説

　体中が砂でできた妖怪の男、砂生。体中が水でできた妖怪の女、水姫。この二人の妖怪は去年の夏から交際をしていた。 もうすぐ、交際一年になる二人。大したトラブルもなく進んでいた砂生の…

水野 流依《みずの るい》 雨木 陽菜《あまき ひな》

『５分で読書 2022』《恋愛編》のお題を目にして思いついたネタ。 制限字数に満たないのでエントリーしていませんが、 一応「だれにも言えない恋」のタグは付けておきました。

『その幽霊ってね――』 それは、どこにでもあるような怪談話だった。 『土砂降りの雨の夜に、赤い傘をさして立っているんだって』 その女の姿をした幽霊は、雨の日に現れ 傘の中に…

これは梅雨の日の2人の男女の話。

男は傘もささずに立っていた。その場から動かずに。

前作：短編・『幽閉礼状』私達の子 https://kakuyomu.jp/works/16816700428126446696 詩1：空虚な心のガラスの目 本編:『溶質快晴』僕の…

鬱陶しい雨、絡む蔓。 煩わしい人付き合いや、お節介。 でも……。

物心ついた頃から、ふしぎな存在が見えるあたしは学校帰りに――。 「５分で読書」短編小説コンテスト２０２２応募作 テーマは「だれにも言えない恋（恋愛）」 https://ka…

恋心の芽生えを、詩で表しました。

男子高校生がコンビニの傘だてに入れておいたはずの傘を盗まれて途方にくれているところへ、タイミング良く現れる超絶可愛い女子高生。あまりにも都合の良すぎる展開に喜びながらもなぜか胸騒…

あるサークルに出すために描き下ろしたものです。 菜種梅雨、日本らしい言葉ですね。あまりいい言葉では無いと言いますが、ぜひ小説のタイトルにしたいと思っていた言葉です。私の好きな春の…

泥に沈んだような日々で、辛うじてまだ息をしている。そんな男の話。

「梅雨が好きだと」彼は言う 「それは嘘だ」と皆は言う 少女と小さな彼の虹を渡る物語

春から高校生になった私の隣の席の美琴さん。 私は彼女を人目見たとかから好きになった。 衣替えをした、梅雨に入ったあの日。 私から誘ったのは気になったから。 2人の女の子の甘酸…

梅雨明け間近の七月上旬。 渦巻丸高校に入学した主人公は、なぜか美少女にストーカーされていた。 隠れ家的な喫茶店にも、高台の公園にも、砂浜のきれいな海にも、寂れた駄菓子屋にも、個…

学校帰り、高校一年生の少女――月乃は、自分にとっての聖域である公園に行き、色とりどりの紫陽花に囲まれるように建つ東屋で、同い年の男の子と再会する。 フィンディルさんの自主企画「…

二年前から終わらない梅雨。 そんな中迎えた高二の夏休み。 実家に住む叔父のもとで生活することになった本田新太。 そこに居ためいと呼ばれる、少し変わった女の子。 そんなふたりのお話…

僕には「お父さん」がいる。僕はお父さんが大好きだ。 桜の季節、二人だけの家で幸せに暮らしていたところに、前触れなく舞い込んだ一通の手紙。 それを見て思い悩むお父さん。 「愛してい…