「幻覚？」を含む小説

僕は忌み子だ。 白髪赤眼蝋肌は悪魔の子である証。 だから、どれだけ僕のことを殴ったって、刺したって、切り刻んだって燃やしたってだァれも怒りやしない。それどころか、賞賛さえ与えられ…

「母さんに元通りになってほしいか？」 　そう聞かれた。 　俺は頷いた。 　母さんはまだ見えない妹と話をしている。 　妹が事故で死んでから、母はそれを認めずついに妹の幻覚を見…

統合失調症の妄想エッセイです。パチンコ店のコーヒーレディとのお話です。

統合失調症の陽性症状により異常行動を起こしていた時のノンフィクションエッセイです。

ありとあらゆるものを破壊し尽くした終末戦争後、 あてもなく歩いていた主人公はついに一つの町へたどり着く そこでは幻覚ガスにより誰もが幸せそうにしていた。 ↓前回の投稿↓ 『…

　とあるシャッター通り商店街で細々と営業をつづける喫茶店。そこから出てきたひと組の若い男女に向かって、青年は声をはりあげた。十メートルほど向こうから。 　影が薄いシリーズはこ…

大島ユキヲはかつて一世を風靡した人形作家（人形制作師）だったが今は持病の神経障害で手先が思うように動か無い事を理由に新しい作品を作っていなかった。 　そんなある日、ユキヲの元にハ…

私達はラミア１７姉妹。名前はまだない。 人里離れた荒野で、みんなで縄張り決めて暮らす日々。 気付いたらもう何年も顔を合わせてなくてびっくりです。 そんなある日、急に６尾の姉妹…

近未来に普及した、拡張現実《ＡＲ》ＭＭＯＲＰＧ『ソロモンズ・ゲート』。 ナノマシンによる人工幻覚とホログラム投射技術が可能としたその世界で、一つの異変が起きようとしていた。

　自分は一体誰なのか、世界は何処からやって来たのだろうか。 　ゆらゆらと身体から魂が抜ける。コンポのラジオ回線から電流に乗って友達の家に行くと、汚いジャージ姿の伊達も同じ様にシン…

イマジナリーフレンドとは、「空想の友人」のことであり、心理学、精神医学における現象名の1つである。 学術的にはイマジナリーコンパニオンという名称が用いられる。 インターネット上…

【姉はあるときから突如として「私の姉」として私の隣に存在し始めた。】 イマジナリーフレンド、あるいは幻視や幻覚としての「姉」と生きる一人の女の子の話です。 （別名義で書いていた小…

ネロ帝の最期に強火の幻覚を投射して捏造を加えまくった産物。

　国家公認の「退魔士」である長曾根 要（ながそね かなめ）は、ある日、友人の知り合いから、悪霊退治を依頼される。 　なんでも、同窓会の数日前から、いじめを苦に自殺したはずの中学…

ある真夏の夜。 金縛りにあった僕の前に女の子の幻覚が現れた。

現実に似ているが、無数の「特異能力者」が存在する平行世界の2020年代後半の日本の福岡県。 素性を隠して「御当地ヒーロー」として活躍する大学生・平田優奈は……「人間の姿」に戻れな…

毎週、聴いているラジオ番組。 「中島沙織のオールナイトニッポン週イチ」 その中の、人気コーナー「ネガティブ告白タイム」に、クラスメイトの女の子に告白しようとして、ハガキを投稿した…

俺が浴室でバスボールを溶かした時、双子の少年少女は俺を責めた。

失踪した恋人からの手紙を頼りに、『僕』は自宅のマンションから旅に出る。車窓の野生馬、幻覚を生じるケーキとお茶、路地裏のドアへ誘う黒犬。現実と虚構の入り混じる世界へ急降下した『僕』…