「ただわたしだけが」を含む小説

「自分のことは自分でやれ」 そう言われ育った彼───雪下関は、小中共に学校生活の充実より家事の上達に日々時間を注いできた。 そんな生活のせいか関には友達がいない。 ｢今までと変わ…

深緑野分の作家デビュー10周年記念作品『空想の海』。 本書は、著者がこれまでに発表した短編や掌編に、書き下ろしや未発表作品を収録した全11編からなる作品集です。 刊行を記念して、…

絵本作家であるわたしは、書店でサイン会を開いていた。 そこに現れた小さな男の子を連れた女性。彼女には何となく見覚えがあるような気がした。 サイン会終了後、偶然彼女と再会したわたし…

わたしから「きみ」へ。

沢本風歌(さわもと ふうか)は、地毛が赤茶色である以外は普通の少女だ。この髪に悩まされてきた彼女は、染めてでも黒髪のみを可とする高校へ、周囲の同情と裏腹に駆け込むように入学する。…

列車の中、不思議な世界で目覚めた女子高生のユキ。 列車と共に、その世界で出会う街に4人の同い年の少年少女の秘密と世界のルール。 ゆっくり、まったりとした世界にユキは惑わされてしま…

性癖：チョロイン

薄珈琲大好鬼（うすいこーひーだいすき）はその名の通り薄いコーヒーを好む鬼だ。 彼は山をくだって村にやってくる。「わたし」は薄いコーヒーを振る舞う。

高校三年のわたし「恋」－－（れん）と、クラスメイトでいつも一緒にいる「可絵」（かえ）。 可愛くて、バイトもこなして、自由奔放な可絵がわたしは眩しい。 進路が迫った高校三年の夏…

目を覚ますとわたしは恋愛ゲームの世界にいた。 幼馴染ヒロイン、雨月涼奈として。 そして目の前に現れたのは無気力系の甘えん坊主人公。 ……正直、苦手。 恋愛経験なんて皆無だけれど、…

イベントが終わり、下宿へと帰る途中、友人の西沢から連絡があったことに気付く。彼と話しているうちに、それとも、彼に後押しされたのか、わたしは胸に抱いている「二つ目の夢」を諦める条件…

　わたしが読んだ『本』の中から、おもしろかった１冊をご紹介させてください。 　ここ『カクヨム』作品をご紹介させていただいてる『本館』ともども、皆さまに、お立ち寄りいただけると嬉…

かつての幼なじみが、 泥棒のわたしのとなりにすわる。 さいきんは、漫画のアシスタントしている。 けど、その漫画の藤枝が、 犯人としては、現れる。

まだ東京オリンピックが開催される前、コロナ禍のとある海辺の町。見捨てられたメリーゴーランド。名前のない鳥。廃墟の寄宿舎学校。あなたの……死体。 以前、『まだあげ初めし前髪の』と…

性癖小説選手権二作目です　ふと昔からの性癖を自覚したので書きました 性癖：突然の死別

【あらすじ】 わたし、「相川小織（あいかわこおり）」は学校で喋ることが出来なくて、友達もいない。 五年生になっても変わらないと思っていたけど、同じクラスになった「相沢陽向（あいざ…

夜が明けるのをしみじみと見る わたしは夜明けの空気を吸い込んだ―― ５分で読めるショートショート 隙間時間にどうぞ

ネコとキスをした、お魚の匂いがした… そこからはじまる、わたしの半世紀

しのざき家に住む人や生き物のはなし。 ひと5人から6人、いぬ4頭、亀とハムスターがいます。（増えるかもしれません。） 登場人物 ・わたし…しのざき家の姉。語りべ。ニート。 ・い…