「思い出したくない」を含む小説

ふと何かを思い出したとき、あるいは前に進むとき、私は無機質な精神世界を漂う感覚がします。

僕は中学三年の修学旅行最終日に両親を亡くした。その哀しみからか記憶を全て失い、残ったものは詩子姉と両親の読んでいた小説達だけだった。 過去の過程がない僕は周囲に詰まらない人間と思…

時々思い出す、小学校の同級生。今どうしているんだろうと思うのと同時に「ありがとう」を伝えられずに逢えなくなったことを切なく思い出します。ポストに投函出来ない手紙達を集めました。

公爵令嬢メルナス・クルストゥリアですわ。 婚約破棄されたショックで前世でこの世界をゲームとしてプレイした記憶が蘇ったのですけど、私は悪役令嬢でしたわ。 今更思い出しても婚約破棄か…

湖で釣りをする少年ツリスキンと、少年に何をしているのかを聞く少女・キクコ。 二人が会話してる間に、湖の中では”ごちそう”に向かって魚や色々なものが寄ってくるのです。 ※一部…

中学を卒業し、この春から東京の高校に通う事になっている大原勇気は、引っ越しの為に荷物をまとめていた。 押し入れを整理していると小さな赤色のオルゴールが出てきた。それは勇気にとって…

漫才のネタかと思われるような姉との実話や私が体験した驚き？の出来事。 思い出した時にポチポチと更新します。 身振り手振りでしかした事のない話って書いて表現するって難しい！

前世でやっていた乙女ゲームを思い出した悪役令嬢ルージュは、ヒロインが好きすぎて原作通りに悪役令嬢になることを心に決めます。 ヒロインに熱いお茶をかける？え、やけどをしてしまった…

1964年、東京に漸くオリンピックが来たその頃、僕らは希望に溢れていた。幼年期の懐かしい思い出を。

文芸部の部長を密かに慕う後輩は部長が告白されたという噂を聞く。いてもたってもいられないが、口頭で好意を伝えられない後輩は小説を書いては部長に見せている日々を思い出し、ある方法で想…

目を覚ますと病院のベットの上だった。 包帯の巻かれた左手に痛みはないのに、綺麗なままの右手は何故か熱を伴う痛みがあった。 優しいはずの家族に感じる違和感。この違和感の正体はなんな…

王都で王子の婚約者へのあらゆる嫌がらせの主犯として濡れ衣を着せられたリーフェ。 証拠不十分で投獄こそされなかったものの、国境付近にある貴人の牢獄とも言えるストラウク修道院へと連れ…

公爵令嬢リオーネ・カスティネッタは親に決められた婚約者である少年に会った瞬間、すべてを思い出した。 ――そうだ！　私、死んじゃったんだ！ というかここってもしかしなくても、大人…

「マルグリート・フェルナス、貴女を国外追放する！」 そう元・婚約者に宣誓されたショックで意識を失った私は、気付くと神様の所にいました。 前世の事を思い出した私に神様が転生ボー…

大切な人の顔やそこにいた自分を思い出し、祈りと言葉とでなんとかそのかけらのようなものを掴み取ろうとするが、何をどうしたって目の前で失敗してしまう。成功の形など決して想像出来ず、つ…

『次の転生先に、乙女ゲームの世界なんてどうですか？』 105年の人生に幕を閉じ、輪廻転生の輪の中に戻って行くのだと信じていたあの日。 私は白い空間で、光の球体からそう言われてた…

籠根町。そこは温泉と龍の伝説が名物の観光地。 これはその町で主人公一ノ瀬十香が出会う一つのお話と、すれ違う四つのお話。 風祭今日子、和菓子屋でアルバイトをする女性。彼女には諦め…

Twitterにて毎日投稿している、ワンツイート内でおさめたショートショートです 基本的に単独で楽しめますが、いくつかの物語は繋がっていたり繋がっていなかったり…… 朝起きた…

昔、読み聞かされた「かぐや姫」のお話を思い出しながら、書きました。 皆様の知っている竹取物語と若干ことなりますが、竹取物語は時代ごとにアレンジされてきた為、地域差・世代差の為だ…

目が覚めると今までの記憶がなくなっていた少女。 神の御告を聞ける巫女として崇められるが、聞いた覚えなどない。 その場を乗り切るため適当に言った事が現実となり、次々に人が死んでいく…