「記憶 戦争」を含む小説

二度の世界戦争、三度の企業紛争に見舞われて荒廃した世界。企業は弱った国の代わりにやりたい放題。 世界は日本企業の忠菱グループ、米国企業のミリタリーソリューションサービスが握ってい…

『十で神童、十五で才子、二十過ぎれば只の人』 男はそんな人間だった。 小さな頃は何においても誰よりも優れていた。でも気付いた時にはそうじゃなくて…。彼はそれが気に入らなかった、耐…

制作協力のふたつの戦争記念館の関連で観て来ましたが、期待以上の秀作＆感動大作でした。若いころ浅草の映画館で全三作ノンストップで観た『人間の条件』の記憶も引き出され……。

太古の時代、この世界では種の存続を賭けた激しい戦争が巻き起こっていた。 四人の大英雄が率いる、人族、エルフ、ドワーフ、獣人、の四種族が同盟関係を結んでいる四種族大同盟軍。　 …

海に隣接する街、雨花市の高校に通う一年生の男子、沖名海色＜おきな・みいろ＞。 幼い頃の事故のせいで八歳より以前の記憶を失って、なぜか恋愛感情を女子に抱けない海色はある日、とある…

　これは2022年に亡くなった私の母方の祖母が生前(おそらく私が中学生くらいの時)に記した手記を基にしています。 祖母が亡くなるまですっかり存在を忘れ去っていましたが、ふと思い出…

この作品は読みやすいように書き直したものになります。最後までお読み頂ければ幸いです。 異母妹に婚約者を奪われ、職場の上司に失恋し、幼馴染の男にもてあそばれて、男運悪いみたい。 生…

第3回角川武蔵野文学賞応募作品。 武蔵野市と三鷹市の境目にある、幅１０メートルの小さな橋には、何故か軌条(レール)が敷かれている。これは、新しく架けられた橋に積もる歴史の記憶。

ある朝、田舎町ミールに一発のミサイルが落ちた。独裁軍事国家フチン共和国の侵略の始まりだった。 ミールに住むアテナは両親と娘を失い、夫は葬儀を前に国防軍に参加……。翌日、アテナも戦…

記憶の無い少年は、壁に囲われた街で『目を覚ます』。ここは獣との戦争を繰り広げる都市国家ペリュトナイ。与えられた蔑みの名を供として、少年は自己の真実を求め始めた。 これはまだ、始ま…

　才能を燃やせ、理不尽な世の中をひっくり返せ————！ 　舞台は今よりも少し先の未来。20XX年、帝都東京——。 　遺伝子工学の研究が活発な日本帝国では、大幅な国家予算を注ぎ込…

聖女カナは――傭兵となった。 王の暴走をいさめた結果、カナは妹共々追われる身となってしまう。 追われる身となったカナが大切な妹を守るべく身を寄せた先は、子供だらけの傭兵団。 一…

一つの大きな戦争が終わり、女優になった「私」は北の小国で冒険映画を撮影していた。 そこで共演した一人の「俳優」は、ある伯爵令嬢と身分違いの恋に落ちて一騒動を巻き起こしつつつあった…

首を斬り飛ばされました、ギロチンを食らったのはこれで４回目。王子との婚約が決まった過去へと戻った私は、目の前の王子もまた、私と同じようにギロチンを食らってループをしている事実に気…

かつて太平洋戦争で死神と恐れられ、戦国時代で暴れまわり、ついに天命を終えた男は、白い部屋へといざなわれる。 しかし、そこには、天使がいた。 断罪する天使は、その男の名前を封じるこ…

2037年、東京は廃棄された。 第三次大戦へ導入された戦争兵器による空間汚染装置の暴走により、東京の約八割が一日で廃墟と化した。 世界を崩壊させた戦争から半年。 廃墟好きの高校生…

永劫の時を生きる私は、ずっと武蔵野を見続けてきた。変わり続ける景色を眺めながら。

「最期に……言い残すことはないかしら？」 「すぐ……殺して下さって結構ですよ……おれはもう、疲れました……」 　記憶のない奴隷の少年シンは異国人として虐げられながらも生命体を成長…

魔法使いと人間が共存する国、エストリア王国。2度にわたる戦争を経験したこの国において、魔法使い達は「法」によって厳格に管理されていた。心優しき魔法使い″ルーク″は、エストリアに渦…

昭和12年、満州へ配属された竹二郎。 少年の頃は森鴎外の文学を愛した。 竹二郎は負傷しながらも何度も戦地へと送り込まれる。 その記憶は終戦後、60年近く、誰にも語ることができなか…