元お調子者英雄譚
@mashimahibomber
第一章小さな英雄編 第1話 初めに
突然だが、俺ことソラ・ノルウィンは前世の記憶を持っている。いや、前世という不確定要素がある以上、正確には、自分ではないこことは違う世界でくらしていた男の記憶といったほうが適切だと思う
仮に前世の記憶だとして、俺が今暮らしている世界と前世の世界では様々な違いがあり、文明力に至っては天と地ほどの差がある。俺の暮らしている世界では主に魔法を中心として文化が発展しているさなか、前世の世界、『 地球 』という場所では、主に科学を中心として発展していた
魔法には基本四属性の火・水・風・土があり、その上に上位四属性の光・闇・雷・空間があるといわれている。だが俺はこれが誤りであると確信している、なぜなら僕はこれらの八属性以外にもう一つ違う属性を扱うことができるから
そのようなこともあって、俺は傲慢になっていた。いや、傲慢なんていってかっこつけるのはやめよう。俺は調子に乗っていたんだ。いくら人にはない知識や人が知らない属性をを持っているからっていっても、僕は所詮小さな子供。それを生まれて初めて知ったことにより、俺は自分の無力さに絶望した。
絶望したさ。でも、絶望したところで何も変わらない。
絶望したところで、何も守れない。何も成せない。
何もせず、ただ指を咥えて奪われる姿を見ているだけなんて、俺には絶対に許容でない。できるはずがない。だから、
『___だから俺は勝つよ__君の…君だけの英雄になるために__』
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