「藩」を含む小説

従来の「長州ファイブ」は、伊藤博文・井上馨の史料からしか述べられていない。だが、長州藩が選んだのは、山尾庸三と野村弥吉の二人だった。なぜ二人が五人になったのか？従来いわれているよ…

自主企画『森からの脱出』に参加させていただいた作品です。 ※7/3「入り口」を書いていなかったので、加筆修正しました。

　長く続いた戦乱の世は終わりを告げ、後に江戸時代と呼ばれる太平の世になった。戦国時代を生き抜いたある藩の藩主の嫡男である虎之助は、死の淵に佇む父から奇妙な昔話を聞く。父は少年期に…

幕末に各藩が西洋式銃砲の国産化に取り組んでいたことは、周知のことですが、例えば、佐賀藩が幕府に献上した150ポンド砲、これは火打ち式でしょうか、雷管式でしょうか又は滑空砲でしょう…

藩の密命を受けて密使の護衛につく若侍の話です。

本作は立花家について記録した浅川聞書という本の内容を理解するために雑に翻訳して物語風に仕上げたものです。 立花家は雷神こと戸次道雪を祖とし、福岡南西の柳川の地を治めた立花宗茂の領…

もしも大政奉還後、日本が諸藩主導の地方分権制を取ったとしたら。 或る国は開国し、或る国は鎖国をする。 また或る国は戦にて勢力を広げ、或る国は声高に中立を主張し束の間の平和を謳歌す…

１８４８年から１８４９年、鎖国政策を取っている日本に、アメリカ・インデアンと白人の混血青年が密入国を実行します。主人公のレイナルドは捕鯨船の船員になり銛射ちとして活躍しながら、船…

あらすじ（ネタバレ含みます） 　全日本選手権のチャンピオン、風戸慎一は結婚を目前にバイクの事故に遭ってしまった。 　目覚めると集中治療室で苦しみ、そして命を落とす自分が見えた…

歌舞伎の名作、陸奥仙台藩のお家騒動『伽蘿先代萩』のその先。 齢二つで家督を継いだ宗虎と、その従者・菊之助の物語。

長州藩に雇われたある流れ者の物語。 浮かれた京で、刹那的に生きていたその男は、政局に関心を示さず、思想を謳わず、ただの仕事と割り切って人を斬り、人を守っていた。 自分には関係ない…

藩主と跡継ぎの息子たちが次々に怪死した鵠山藩。新藩主となった虎之介が初の国入りを迎えると、妖しい事件は彼をも襲う。不思議な二人組の助けを借りて謎を追ううち、ついに全ての背後に化け…

箱根駅伝出場の夢をあきらめ、ユル～くてヌル～いキャンパスライフめざして上京した受験生『俺』。 なのに、気づいたら幕末の大名――よりにもよって日本史上最悪の貧乏クジ男・松平容保――…

何事も程々にできる藩士、与之介。 そのせいか、気位の高いばかり高くなる自分に嫌気がさしていた。 そんな時、彼の習う京家一刀流に秘伝の型『天つ風』があると聞いて、道場は大騒ぎに！ …

江戸初期、松前藩のお家騒動に取材。 流刑先に赴く藩菩提寺の住職柏巖和尚と同行の武士たちの葛藤。 日本海を望みながら北上する一行の思いは？

終戦間もないある日、「俺」はGHQのアメリカ兵を山間の廃屋に案内する事になった。さる藩の家老の屋敷だったその家には財宝があるとの噂が。そして「俺」には、ある計画があった。 主人…

ある藩で、男が殺された。 男を襲ったのは、藩内随一の剣士 彼は脱藩し、行方を眩ませる。 殺された男の弟は、仇討ちの旅に出た。 胸に憎しみの焔を燃やして

大久保利通暗殺により、維新の三傑が全員この世を去り、一つの時代の区切りとなる。 明治十年代になると、国会開設運動、立憲体制への移行などが盛り上がり、各地で自由民権運動が起きる中、…

野州夜須藩の城下・蔵前町に、昼は小売り酒屋、夜は居酒屋を営む鬼八という店がある。父娘二人で切り盛りするその店に、六蔵という料理人が現れ――。 そこから始まる物語。

近藤勇との再会を願いつつ、流山で別れた後、幕府陸軍脱走兵の参謀として北関東で官軍と戦う土方歳三だったが・・・・・・ ※「流山の別れ　土方歳三物語」の続編https://kak…