「純文学 海」を含む小説

静御前と義経のIF歴史です。こんなだったかなーと。 静御前の終焉の地は記録がないようですが、鎌倉から京都へは戻ったらしいです。 子供は海に捨てられたらしいのですが、生死を確かめた…

室内で息子と遊ぶ母の「私」の情景と、彼女（とその家族）が置かれた状況についてのワンシーン。平穏の先にある不穏が今を浸潤していくのを、私たちはいかにして食いとめ、平常を保っているの…

義兄が死んだ。残されたのは、義兄の死が受け入れられていない姉と、姪の亜里沙。 義兄の死から一週間経ち、私は亜里沙と海へ向かう。 大切な人の死に、人はどう向き合えばいいのか？を問…

海で、少年と少女が出会う物語。

おばあちゃんの家に、私はよく行っていた。何も喋らず、ただ、居た。

会社の夏期休暇を利用して、 実家へ帰省した広世海羽（ひろせあおと）。 潮の香りに誘われて懐かしい光景を目にした彼は、 二度と戻らぬ遠い日々へと想いを馳せる。

山登りが好きな祐介は、クラスメイトの琴美が海に潜ってクジラと泳ぐことを夢見ていることを知り、彼女の夢を叶えることに手を貸そうとする。同時に、琴美がクラスでイジメられていることに気…

海に浮かぶ美術館。青年は作品展を観賞しようと美術館に来ていたのだが、誰もいない。諦めて帰ろうとするが、外に出られない。困り果てた青年は〈名も無い人物〉の作品展を観賞しながら、美術…

彼が、私の記憶に眠っています。 きっと、両親の心にも眠っています。 毎日手を合わせて、彼に綺麗な水を捧げています。 海水じゃ、少し塩っぱいのです。 私たちの涙じゃ、少し塩っぱいの…

海嘉瀬中学校に通う青林星也、通称セイは中学二年の卒業式の日、幼馴染の今元千尋、通称ちぃと喧嘩別れをしたままちぃと死別した。中学三年生の五月。守護天使となったちぃが告げた「この学校…

私は、海が大好きだ、彼と同じように。

「何年かに一度、波が虹色に見えることがあるんです──」 奇妙な言い伝えを信じて浜辺に通う紗雪と、人の記憶を蒐集していたとされる高祖父を持つ透子。 海は優しいようで冷たい。美しいよ…

web夏企画参加作です。 使用お題：「朝凪」

ある日ある海辺に一人の女がやってくる。 ひどく海を恐れながら。

海を恐れる少女は、海で死んだ兄を迎えるために、突堤で迎火を焚く。しかし、迎火を目印に帰ってきたのは、死んだ兄の友人だった。 （第36回太宰治賞一次選考通過作品）

第二次世界大戦中の昭和20年。 陸軍航空隊の整備兵だった山縣才廣(やまがたとしひろ)は、九州南部の知覧飛行場で戦闘機の整備をしていた。ここを訪れる戦闘機とは、そのほとんどが特攻隊…

2016年に書いた小説なので、登場する固有名詞に一部古いものがあります。掲載理由としては、HDの中で眠らせておくのは可哀そうかなと思い、ならばインターネットの海に放流しようかと思…

海の世界を魅せられた、ふたりの幻想譚。ホワイトデー用の小説。 ※この作品はTwitter(@ojitw)・カクヨム・小説家になろう・エブリスタ・pixiv等に掲載しています。

世界が滅びるそのとき、わたしは鮫です。レモングラスの香りのクラゲを水槽に飼って、海中で夢を見るのです。