「推理小説？」を含む小説

　ぼくの名前は鞍馬輪廻。 　ごく普通の中学生だ。 　唯一、他の人と違うことがあるとすれば――「人の心が読める」と、そう言われていることくらいだ。

　異国情緒の漂う”池袋Ｒ大学”にて 　今日も”シャーロキアン”達は語り合う…―― 　　◇◆ ◇◆◇ ◆◇ 【シャーロキアンとは】 　一八八七年、出版代理人アーサー・コナン・…

迷宮入り殺人事件の犯人、若槻明宏はある日、山中の屋敷に呼び出される。果たしてそこには六人の男女が。屋敷の主は「ここにいるのは全員迷宮入り事件の殺人犯だ」とし、全員にこう命じる。「…

「もう一度、青春したい！」 　綾部奈津希、30歳独身。実家暮らし。 　田舎警察署の契約社員として経理事務を行う彼女は、ノスタルジックな感情に悩んでいた。 　ノスタルジックとい…

　人間が溶けた蝋燭のように見える『溶貌症』の青年風岸抄太郎は、浴槽を殺される殺人事件の一部始終を目撃してしまう。無能な目撃者として刑事にあしらわれた夜、小雨ふる坂の上で、唯一、ま…

　密室殺人――人が出入り不可能な状況下で、人が殺されている。確か、推理小説家の有栖川有栖が『有栖川有栖の密室大図鑑』（新潮文庫、創元推理文庫）でコメントしていたように、密室殺人と…

ピアニストとして活躍する岩清水祐介のもとへ、一人の男が訪ねてくる。男は刑事ー名前は下総三朗ーで、祐介が関わった事件を捜査している。とは言え、以前聞いた質問を何度も繰り返し、そして…

天才脚本家の遺した一冊の台本。その本に記された通りの方法で人が死んでいく―― 特異な才能を持った"文化人"のみがスカウトされ、住む事を許されるという『文化荘』。 あらゆる表現者達…

次回予告物語の第2弾。 架空の刑事ドラマの予告だけを書いた作品。 本編が気になるような次回予告。

住宅街にひっそりとたたずむレトロなテナントビル。その三階には居心地のいい探偵事務所があった。 一言多い私立探偵不動国光と気のいいおせっかい焼きな助手の毒島春雄。まるで水と油のよう…

「人を殺しても捕まらない方法」は、推理小説の世界では、壮大なトリックが必要でしょうが、現実はドラマほど厳しくはありません。とても間抜けで、とても甘いのが現実です。年間８万人もの人…

当作品は海外の翻訳推理小説風です。 絵画修復師の和田良樹のもとに絵画修復の依頼が舞い込む。その絵画は、十数年前に起きた死者を出した未解決の美術館火災に関係するものであるらしい。そ…

【第30回電撃小説大賞】短編部門・参加作品。 　中学三年生の桜咲美（きせき）は、ある日ながらスマホの被害に遭って無念の死を遂げてしまう。死の淵で後悔にさいなまれ、特に「人を好きに…

献花台を訪れた少女。 そこにもう一人の少女。 彼女はクラスのアイドル的存在。 事件になど興味なさそうな彼女は一体ここに何をしに来たのか？

この4月に大手広告代理店に就職したばかりの内田玲子は、毎日残業で大手町から地下鉄の終電に何とか乗り込んで家に帰っているが、地下鉄が高架に出て大きく曲がって減速するため、最後尾の車…

それもこれも、電子書籍のせいである。つまりは、衝撃の一行が演出し辛くなってしまった。のろまでない読者諸賢なら心得ているであろう、衝撃の一行というテクニックを。これは、ミステリにお…

読書好きの女子高生が、ミステリー本代欲しさに喫茶店でアルバイトをすると、なぜか制服がメイド服だった。ある日常連客が自分の会社の愚痴をこぼす。その内容を女子高生が聞いてしまい……

吾輩は吸血鬼である。 自分の正確な名前は忘れた。見た目は若いし気持ちも若いが、何しろ伝説レベルで長い長い時を生きているだ。ちなみに名前以外もあれこれ忘れている。なお、ポンコツで…

地方都市で起きた交通事故、車にひかれたのは十六歳の少女と六歳の少年。 事故の現場からこつ然と消えた被害者。 一キロ先の公園で発見された少年。 事故から一カ月が経過しても見つからな…