「向こう側」を含む小説

忖度をします。しましょう。しましたね。それでは忖度の始まりです

ある町のある道具屋に、美しい金髪の少女がいた。 冒険者の父を持つ少年がその道具屋に入ったところから、彼女と少年の長い長い物語が始まる。 いつもカウンターテーブルの向こうにいる彼…

夢を叶えよう！ 夢を持とう！ 君もこんな言葉を聞いたことがあるだろう。 夢は何？ 目標は何かあるの？ 君も聞かれたことがあるだろう。 でも、 みんな夢や目標を叶えた後のこ…

そこでは一年中曇り空で、一年中雨が降っていた。 青い空を見たことがない少年・ルイは同じく青空を見たことがない少女・ハルと、いつの日か雨空の向こう側に行き、青い空を見ることを誓う。

幼い頃から入退院を繰り返し、人生に諦観の念を抱く病弱な少年「瑠璃也」は、ある日リハビリ室で騒ぎを起こす同い年くらいの少年を見かける。「早くこの足直したいんです！」由太郎と呼ばれる…

全てが嫌になった「私」は田舎のおばあちゃんの元へいく。「幸せってなんだろう」と考える私に、おばあちゃんとステンドグラスが教えてくれた大切なこと。

人工河川… 街の外れにある河川。狐を祓うために一度流れを人工的に変えられており、その一部が滞留して湖を形成している。近くにある橋との光のコントラストで、とても特殊で綺麗な水面を作…

短篇。顔にできた傷の向こうに、どこかの誰かの姿が映りこむようになったら……

第五回こむら川朗読小説大賞に寄せた作品です。 男ふたりが海で会います。 注：無免許運転あり

いつか終わりを迎える そんな関係はきっと多いけれど それは望まれてそうなるものだけでなく 彼女のように 願っても乞うても 手放すしかない物もある そしてそれを失った時 彼女…

　今から千年も満たぬ昔。空より飛来した謎の生命体、エネミーと地上の者達との大戦争が勃発したそうな。 　先人達は地上を割り、壁を造った。そうしてエネミーに対抗出来る手段を持つ、精鋭…

互いに高校生になった実と拓也は、束の間の平和を存分に謳歌していた。 だが、そんな平和が長く続くはずもなく――― 実が通う高校で起こる生徒や教師の失踪事件。 向こう側の人間の仕…

　私は、ありふれた十代の女の子。私には好きな人がいる。名前は知らない。多分、現実の世界じゃない。初めて出逢ったのは、夢の中だった・・・多分。私には幼なじみの圭介と同じクラス気にな…

好きな人いますか？ 「います。いーっぱい」 そんな『お気に入り』の人たちを想って紡ぐ。 オムニバスです。

　前田俊は高校受験を控えている。 　毎日の通学で通う場所には所謂開かずの踏切があり、渡ろうとする時には必ず遮断器が降りていた。 　数分以上は待たされる踏切だが、俊は苛立つこなく静…

未完成な三角関係の話です。

空から降ってきたミサキは、ボクがおとぎ話の中の王子だと言った。 だから、お菓子ばかり食べてはいけない。 だから、ドラゴンをやっつけなきゃいけない。 だから、イバラの向こう側にい…