「ただあなたに」を含む小説

「君は一体、何者なのだろうね？」 「私は私です。それ以上でもそれ以下でもない」 新東宮の即位に沸き立つ中、南雲燕は藤の宮ーーーー蘇芳と花姫行列を見ていた。 そこで自分の名前が南…

「ひとり野球」を楽しんでいた小学生のときに体験した不思議な出来事です。 僕はある日、見たことのないお婆さんを「見て」しまいました。そのお婆さんは、居間でひとりで野球をしている僕に…

後輩の女の子から告白のプレゼンをされる話です

安田ともこと春田ともみはなんとなくダラダラと日常を生きている。そんな中、春田には彼氏ができ、安田ともこは気になる人ができ、そんな中で彼女たちの選んだ日常とは…

幽霊の正体はたまたま。神のうっかりミス、それが幽霊の源流。自称霊媒師のヨシばあちゃんが語る、現実と幻想の間で揺れ動く、幽霊と少年の交錯。彼女は『花子陽』、1970年から訪れた時空…

汐見こころ（しおみ　こころ） 　私立光京学園に通う２年生。淡々と、ダウナーな調子の敬語で語りかけてくる水泳部の部長。日本有数の企業連合体、汐見グループのお嬢様でもある。黒髪ロン…

　ひと昔まえの、船のトイレでの出来事です。いや～、まさかあんなことが起こるなんて。船のトイレならではの怖さ。あなたはこの話で、怖がってくださるでしょうか？　それとも……

とある大学に通う学生、開駿台曁(かいす だいき)。自称知識人である彼は、同じ大学に通う後輩、贄暈理瑳(にえくま りさ)に暗号の解読を依頼される。 暗号→本文(解答)という形式で…

第七回こむら川小説大賞に参加してます。 家の都合で田舎に帰省した男子高校生と、不思議な病室で過ごしている言葉の通じない少女が出会うお話です。祈りと願いの優先順位を光で包みながら…

日本は少子高齢化が進むばかり、そこでこの高校では3年間、強制的に彼女を作らなければいけないことになり恋愛の授業を日本で初めて取り入れる事になった。 男子校だった高校は急遽、女子…

「貴女の願いを何でも叶えて差し上げますわ」「私を世界で1番偉い女にして！」こうして、底辺の私はアメリア女王国の女王様になった。「女王陛下の為に！」男達は私を讃えて、私は世界を支配…

恋人を無くした時 相方とわかれたとき 家族と離れ離れになったとき 貴方は何を思いますか？

久しぶりに中学時代の後輩（女子）に呼び出されたあなたは、 「クラスメイトに彼氏がいるって見栄はったら、じゃあ紹介しろって……せんぱい助けてぇ！」 と、彼氏役を頼まれる。 後輩の自…

第3回「G’s こえけん」音声化短編コンテスト　ASMR部門参加作品 <あらすじ> 昨年結婚したあなたは、妻の美優(24)と二人暮らし。恋人どうしから一歩進んで、夫婦になったあ…

「…これからい～っぱい、受けた愛をお返ししますからね…」 「そうしそうあい…なんですね？」 「いいんですよ？わたしをあなたの好きなようにしてくれても」 「どれだけ、あなたが…

「ごめんなさい」 その一言で八葉幸司《はばこうじ》の中学校生活が終わりを告げた。 この告白のために慣れない雑誌を読んだり、体を鍛えたり、普段聞いたことのない曲を聞いたり、流行…

「私と一緒に、死んでくださる？」 　これが僕の人生で二度目に受けた告白だった。不幸の絶頂期とまではいかなくとも、それなりに厄介な出来事が重なっている僕にとって、それはとても魅力…

盆明け間際、家に居る幽霊について話す叔父。

いつからだろう。 僕が笑わなくなったのは。 そもそも笑うっていいことなの？ 笑わないことは悪なのか。 笑わなくても生きていける。 だってそうだろう？ 笑っても泣いても僕なのだ…

人間が神から「スキル」という異能の力を授かる世界。 数々の強力なスキルを授かった英雄たちが、歴史に名を刻んできた。 ――太古の戦争においてたった一人で戦況を覆した魔導士。 ――…