「あやかし」を含む小説

信州燕岳の中腹の神社に女性がひとり棲む。彼女は巫女舞で悪霊を祓う家業をしている。実はその正体については、誰も口を噤んでしまう。しかもその素性は戦国期からの曰くがあるという。

それぞれ別々の話の短編集です。 読み切りで手軽に楽しめます。

探偵の佐幸輝夜（さゆきかぐや）という女性は、毎回奇妙な物に出くわす。 自らを怪異と称するのっぺらぼうの市松（いちまつ）は、望みがありながらも輝夜を守るも、ある日輝夜に顔を見られる…

声はすれども影はなく 音は聞こえど姿もない １９９９年　初夏 修学旅行で京都に訪れていた佐藤都は、バスの行き先を間違えて知らない町で迷子になってしまう トラウマ持ちの下町娘と世…

時は現代の日本。荒魂と呼ばれる負の思念体によって生み出される怪異。その中でも強力な存在である鬼の集団『百鬼夜行』。 それに対抗する退魔師と陰陽師から成る組織『陰陽退魔塾』の戦いは…

【あやかし】賑わう花野町(はなのまち)で、亡き養父母から『拝み屋』業を受け継いだ男子大学生の古川(ふるかわ)要一(よういち)。 店舗である『すずみ屋』には、今日も依頼人が足を運ぶ…

生まれた頃から別の人間の記憶を持っていた主人公、正尚は幼少期にある怪事件に巻き込まれる。 その事件で同い年の女の子、ささらと出会う事で正尚の人生観に大きな変化をもたらした…

舞台は昭和初期。河原に佇んでいた男の独白は、母親への歪んだ愛情だった。

晴翔《ハルト》……主人公。中学生。動物が苦手なのになぜか妖狐のヨウコに好かれている。昔、犬にイタズラされたのがトラウマ。 妖狐のヨウコちゃん……白狐のむすめ。人間の姿での見た目…

わたしが生まれ育った田舎町にある神社からの風景は、変わらず綺麗だと思う。もちろん誰にも言うつもりはない。 けれど人々が居住しているの地域は、必然的に憎悪や嫉妬によって穢れてしま…

　怒り、悲しみ、憎しみ、嫉妬。人間の負の感情により生まれる『異形のあやかし』たち。人のような形をしていながら明らかに人とは違うソレと戦うのは、現代の男子高校生たち！ 　平凡だった…

街角に現れる古びた店。軒先の看板に書かれた意味とは。 黒猫と喪服の店主が迎えるのは、行き先を喪った品と人の数々。 ある日、1人の男が訪ねてくる。 「物語を、供養して欲しいんです」

あやかし話を買い取る質屋。 そこにはどんな理由があったのか。 身体の弱い僕としっかりモノの幼馴染みが紡ぐ、幸せ探し。ふたりの優しい物語。 作中のあやかし話は、私や友人たちの実話…

ブラック企業で疲れ果てて、休養を申し付けられた俺 実質クビのようなものであり、安く生活と療養のために祖父母の田舎にやってくる。 祖父から貸してもらった家で一休みすると 自分の心…

まだ蝉が鳴き交わす夏真っ盛りの日。わたしは夢喰いのあやかしに恋をした。 三重野紫苑（みえのしおん）は少し不思議な力を持っていることを除けば、ごく普通の高校生。 夏休みのある日、…

黒塗りの車にぶつかり、無理やり組に連行された葛野華が出会ったのは、麗しい美形の妖怪―― 鬼夜叉の漆季と、九尾の狐の狛夜。 なんとここはあやかし極道「鬼灯組」だった。 祖母の形見・…

とある町には、不思議な少年が現れる。臙脂色のパーカーを着て、妙に大人びた話し方をする、10歳かそこらの男の子。彼はどこからともなく現れ、いつのまにか姿を消しているらしい。 一話…

妖刀造りとして名高い、千子村正は狐の嫁入りを目撃してしまう。 狐の嫁入りを見た者は殺されると覚悟していた村正だったが、なんと嫁入り先は自分だと妖狐達から聞かされる。一目惚れしたと…