「言えない 短編」を含む小説

　幼い少女クインには四つ上の兄のような幼馴染がいた。彼の名はギル。彼は王国の姫に惚れている。 　そんな彼は、お姫さまを守るための騎士団に入団することになり……クインとは距離ができ…

新井絃矢は、いわゆる陰キャの部類に入る高校2年生。 もちろん、クラスの陽キャたちからはバカにされている。 いつも暗いオーラを出してるから何も言えないんだけど。 でも、いつもこんな…

主に学校を舞台にした短編ホラー。ちょっと残酷な感じのものから、妖怪、ほのぼのファンタジー、ＳＦ風味など、書き溜めたものを一話ずつ上げていく予定です。 冬休みが近づいてきました。冬…

三十歳を目前にした八島は、かつて抱いた俳優になる夢を諦めたかった。 八島には、夢を叶えられない理由があった。 けして誰にも言えない秘密だった。 彼の仕事と転職は、日本の運命を左右…

誰にも助けを求められない、苦悩する女の子のお話 ※性犯罪描写があります。ご注意下さい

私の名前は「鈴蘭」と書いて「りら」と読む。スズランの花言葉には「純粋、純潔」というものもある。りらは純粋そう、なんて言われることが多いけど、私だって人並みにそういうことには興味は…

あいつの「大嫌い」が、いつまでたっても忘れられない。

天羽生　深春（あもう　みはる）は憂鬱であった。 妹達の卒業式というおめでたい日がもうすぐなのだが、それと共にある約束を果たす日でもある。 （どうにかしてあちらから約束を断ってもら…

朝目覚めると、極道・ギンはニチアサでよく見る戦隊基地で寝かされていた。 シノギ場であるキャバクラに向かう途中、トー横に悪の秘密結社の怪人が現れ、ギンは応対したのだ。 しかし反社で…

異世界転生、異世界転移。チートスキルに転生特典。テンプレ展開と呼ばれる『お約束』の概念は、今や説明不要とも言えるほど浸透している。 だが、テンプレとは理由があるからこそテンプレ…

付き合い初めて5年目の、あるカップルの別れ話 昔pixivの方に投稿した短編です おつまみ感覚でお楽しみください

　戦争時代。 　回復術師のシアナは、戦場を駆け回り、得意の回復魔術で怪我人を回復して回っている。 　世界中の人間にとっては救世主であり、必要不可欠な人材である――表だけを見れば。…

誰にも言えないような、でも誰かに知っていて欲しい。 全4話 ＋あとがき

　小学6年生の陸は、そろそろ修学旅行を控えていた。そんな時、クラスで行われた席替えでたまたま隣になったのは、超ドライな胡桃（くるみ）さん。なぜか、陸に対して凄く冷たく接してくる彼…

新進気鋭のAIロボクリエイターピカみんが企画した参加型イベント『俺たちとポッキーゲームをしよう！』、このイベントに『行ってみた』動画を作成するために私は、動画投稿者である孫のまこ…

　深夜のパーキングエリアで働く〈黒川夏生〉は、真面目さゆえにバイト先に馴染めずにいた。 　ある夜、夏生はPAのトイレで男遊びをしていた〈萩野竜胆〉に出くわす。 　竜胆から「一緒に…

怪談とも言えない怪談。 それにまつわる、二つの体験。 この話はフィクションです。

　鍵はかけていた。なのに家に帰れば、洗濯ものが干されていて、部屋の隅々まで掃除がされている。しかも料理も作られていて、冷蔵庫の中に入っていた。コンセントに差さっているのは、分かり…

大したことのない日々の中に、至って普通の価値観を持った女性がどんなことを思いながら生活しているのか ちょこっと覗いてみてください。

“思い出” 忘れなければずっと残っていること。 楽しかった、悲しかった、嬉しかった、ずっと続けばよかった。いろんな時間があった。 だからこそ 「あのとき、もっとちゃんと言っ…