「やらないでね 短編」を含む小説

バレンタインデー。 中学生男子ならソワソワしてしまう日であるが、中学生男子がみんなそういうわけではない。 クラスで目立てずモテない男子にとってはスクールカーストをまざまざと実感さ…

KACのお題に合わせて、短編小説と777文字のエッセイを書こうという試み。 短編小説はこちら↓ 私は嫌なことがあるとインスタントコーヒーを淹れる。 https://kakuyo…

ハプニングでマスク越しのキスをしてしまった縫町麻衣と絆介真。 平静を取り繕い1日をやり過ごした後、翌日、縫町は絆にせがむ。 『もういちど、やらないか』と。 ５話ぐらいで終わる…

よくある話、兄妹で恋するっていうのは、とどのつまり上のモンが下のモンにキッチリ道徳と勘違いを教えてやらないからなんだと思う。 何が言いたいのかっていうと、そんな倫理観のバグった事…

　三国志演義のネタキャラ：厳白虎への転生。 　正史では名乗った覚えもない、『東呉の徳王』から、演義もしくは、ゲームへの転生と気が付く。 　後世で即座に退場するモブだけど、転生知…

　黒目黒髪の剣士クロウと金髪碧眼の魔術師アクィラ。『比翼』と呼ばれる冒険者コンビが剣と魔法の世界で過ごす日々の物語です。なお、ふたりの生まれ故郷は…… 【説明】異世界転移×ＴＳ×…

《カクコン8 短編参加作品》 授業中、僕のスマホから大音量で流れたタイトルコール。 ざわつき始める生徒たち。 目立たず静かにオタ活を送るつもりだった僕の高校生活も終わりだ。 …

クリスマスにプロポーズを申し込んで玉砕し、傷心してしまったゾウの飼育員の岸。 クリスマスツリーとして飾られていた針葉樹を、ゾウの餌として与える岸。 クリスマスの後始末をするア…

【 大森望氏によるゲンロンSF創作講座第6期・第8回課題「雨を描いてください」実作 】 偏頭痛なので雨は嫌いです。 雨が上がって晴れるときの偏頭痛がしんどいです。 だけど雨…

【 大森望氏によるゲンロンSF創作講座第6期・第7回課題「自分の人生をSFにしてください」実作 】 数学が苦手な人間がいるように、生きるのが苦手な人間もきっといます。 そも…

【 大森望氏によるゲンロンSF創作講座第6期・第5回課題「何か（誰か）を葬る/弔う/喪に服す話を書いてください」実作 】 なんにでも値段がつく世の中だから、死や弔いにもきっと価…

三郎は村一番の臆病者である。 武士という家計に生まれながら、武道における才は一つもなく、何をやらせても駄目なのであった。 村の者たちからは馬鹿にされる。犬にすら軽蔑される。 しか…

【 大森望氏によるゲンロンSF創作講座第6期・第4回課題「生まれ育った場所を離れる話」実作 】 復讐の話が好きです。 恨みも憎しみも怒りも、寝るとわりとどうでもよくなっちゃう…

　題名は「エル・エルマーノ・マルティアレス」と読みます（スペイン語で「武道の兄弟」の意。※一般的には「Artes Marciales　アルテス・マルティアレス」で「武道」ですが語…

「もっと上手くやらなきゃ」「もっと頑張らないと」 　そんな風に思いながらも、受験から逃げ続けている高3の福永幸太。 　彼が住むのはオンボロアパート“高木荘”の隅、狭くて散らかった…

　ある日、彼女の目の前に現れた女性は、こう言った。 「あたしはあんたを祓わなきゃならない」 　でもわたしは、少し待って欲しいと言った。だってわたしには、やらなきゃいけないことがあ…

夏の太陽が降り注ぐ街道を、ふらふらになりながら、男は歩いていた。 旅慣れぬうえに暑気にやられ、挙句の果てに、突然の雨に降られてしまう。 ちょうど差し掛かった峠道の先に見つけた、小…

自分が担当する世界を維持するために魔王として他の世界に出稼ぎに出ていた日本生まれの新米女神。 いつもならばさっさと倒されてホームに戻れるのにその世界の勇者の歩みは遅かった。やっと…

　「水も食料もなしに戦える兵などいないのですよ！」 　魔王軍との戦いがつづくなか、補給の重要性を訴え続けたばかりに武王にうとまれ、婚約破棄された元公女。一切の地位と財産を剥奪され…

「ときどき、取り返しのつかないことをしたくなるのです」 わたしの人生が、どんどんおかしくなっていく。 このままでは心の中の「ぬめぬめ」にやられてしまう。 ぬいぐるみのアルバイトで…