「でも話さないよ」を含む小説

　この世界のどこかに話さなければ出られない部屋という、自身の意思を持つ部屋があった。 　その部屋は、通常ならば、話すことのできる人ならば、簡単に脱出できる部屋だ。 　部屋は、こ…

ファイアＣＲＯＳＳにて、はり太郎先生によるコミカライズ連載中です！ ＨＪ文庫よりカラスBTK先生のイラストで１巻発売中 ※Ｗｅｂ版と書籍版は別ストーリーです。 【旧題】 見掛…

ささやかで何でもない幸福をくれた、ちょっと特殊な本屋さんと、そのお客様の一幕。 KAC2023お題「本屋」の作品です。

十年ぶりに鈴ヶ丘の地に戻ってきた勇気。顧客のため現地での活動拠点を探す途中で少女と出会う。 十年前の借りを返してほしいという彼女に付きまとわれ、なおかつ伝言を預かっているという。…

桐島正義の学校には知らぬものはいないほど有名な超絶天才美少女がいる。 モデルをやっていてもおかしくないくらいの美貌に、全国1桁に入るほどの成績。それが彼女――天寺璃々だった。 そ…

蒲田行進曲の「私の弟、階段落ちで死にました」を言いたくて、この世界に来ました。 でももう蒲田は古いんだと思います。 自分で蒲田行進曲演出しようと思ったけれど、やっぱり銀ちゃんに…

もうひとつ奇妙なのは、この若い男の額に、CAINと焼き鏝で刻印が押されていたことだった。 殺人の噂を聞いて、脇坂の両親が届け出たので若い男の身元が割れた。 家人には友達と会うと言…

中３のとき、タイプに全て当てはまる人がいた。 恋愛経験がないため、話しかけることもできず 中学時代の幕を閉じる。 高校２年生のクラス替えでその人と再開する...

いつもイヤホンをつけて誰とも話さない「君」。僕は放課後の内緒話を楽しみにしているけれど、どうしても君に伝えられないことがあるんだ。 週に一度ずつ更新します。いつだったかに新人賞…

「お前たちは底辺のC組、弱能力者の集まりだ。お前らC組は卒業すると研究所で能力解明のために人体実験をされて死ぬ」 主人公たち異能学園のC組は入学早々、そんな衝撃の事実を知ら…

罪人の子として不遇の生活を送っていた十八歳の青年ケセドは、数年に一度開催する集落の祭りの日、逃げ出した供物の身代わりに選ばれてしまう。 供物は竜姫と呼ばれる竜が棲む岩場に向かう…

大学一年の雁屋夏樹はある日バイト先のコンビニで不思議な少女と出会う。レジ前に来ても何も話さず、ただコーヒーを指さす少女。表情も素っ気なく、返事もしない。妙な違和感をもつ彼女と、妙…

はじめに、分かる人には分かるでしょう。 分かろうとしてくれる人は、考えてくれるでしょう。 僕はあなた方の発想力や想像力に敬意を表し、お恥ずかしながら、話させて頂きます。

故郷にいたころ、私が友達と呼べるのは雪野姉さんと空穂だけだった。 雪野姉さんは私の従姉で、物心ついたころからの親友で、だから雪野姉さんには絶対に空穂のことを話さないと決めていた。…

目つきの悪い幼馴染にいじめられた末に大喧嘩。「金輪際あんたとは話さない！」そう叩きつけて、去ろうとすると背後から泣いているような声が聞こえて、初めて彼の恋心に気づく。 失って初め…

１９８５（昭和６０）年４月Ｘ日（日） 舞台は、岡山市内のＳ会総合病院。 元小学校教諭で元小学校長、そして定年後は養護施設「よつ葉園」で園長も務めた東航氏のもとに、かつての教え子…

　魔術を自在に操る人類が大陸全土を支配した、生まれた家によって将来の仕事が決まる世界。 　ヒトが生態系の頂点に君臨する時代に、ニンゲンに奉仕する生物――アオイトリ――の少年「青（…

無口な隣人は本当に必要な時にしか話さない。例えば授業で当てられた時。先生に頼まれごとをされて返事をする時。話しかけてもポツリ、と単語で返してくる。なんとも不思議な雰囲気の持ち主で…

人に見下されてきた少年。市瀬 街は高校へと入学したが、過去の経験から人を避けていた。そんな中、部活動への入部の話が担任から話される。部活動を決めていなかった街は放課後に雄一落ち着…

＊第11回角川つばさ文庫小説賞応募作品です。 人間界で嫌われ者の虫や動物達。生きにくいと感じてしまう小学生達。 そんな者たちの声に耳を傾けた世界観のストーリーです。 ＜あらす…