歴史・時代・伝奇の小説

19世紀末、オーストラリアの田舎に住む才気迸る少女シビラは大志を抱き、小説を書く。それが思いがけず出版された事によって、想像もしなかった人間の様々な面を見せられる。瑞々しい少女の…

【チェンジリング】 一九四九年、ウィーン西駅。 戦火の爪痕が残る芸術の都。シビルは自分によく似た女に出会う。 【黒い雨、赤い傘】 一九七八年冬のロンドン―― 英国保安局――通称…

文を届ければどこまでも 続く伝文 電信柱 連なったそれを 人は何と呼ぶ？

　たった一冊の話です。

　満月の夜、骸骨たちが舞い踊り、生者を冥界へと誘う。次々と起こる怪奇事件に、準男爵の子女ガブリエラとその従者シシクは巻き込まれていく。それは快楽殺人か、それとも――。ヴィクトリア…

非命に斃《たお》れた「男装の麗人」の真相。 ＊monogatary.comのお題「『信頼できない語り手』で書いてみた」からの創作です。 ＊他サイトとの重複投稿です。 ＊一部、現…

ある日突然姿を消した「先生」。組織を裏切った先生を殺せと、「私」に指令が下される。私は夜のホームに先生を見つけるが、その隣には知らない女の姿があった。 殺伐百合短編 Twit…

　遺した無念に呪縛され、現世に黄泉返った戦士の怨霊〝イクサ〟。 　その一柱である男、〝テン〟。 　現世に目覚めた彼には記憶がなく、ただ、両の手にひと振りずつの刃を携えること……す…

一家一族を殺された恨み晴らさいでか、でも恨むのは筋違い。

織田信長が十歳の頃の物語。第六天魔王にも少年の頃がありました。秀吉や利家や光秀や家康も登場予定！

【第１部】文治３年（１１８７）霜月、動乱を目前にした平泉を訪れる者がいた。 　名を皆鶴。陰陽師、鬼一法眼の娘であり、鞍馬から出奔した源義経を追い、長い旅の末この地に辿り着いたのだ…

　本作品は、唐末五代十国の初期に、中小地主の子弟たる李寧二、小作農の子弟たる張浩士、脱走兵たる劉炎の三人から見た農民反乱と五代の戦乱を描いたものである。 　８７５年、唐末の朝廷に…

男女不問

日本史でもっとも哀れな扱いを受けている人物。 それは、わずか３歳で天涯孤独になった三法師。 本能寺の変で祖父・織田信長と父・信忠を失い、つぎなる天下人の座を狙う豊臣秀吉をはじめ…

飢饉で苦しむ時代。そんな時代にあったかもしれない事を書いてみました。 他サイトよりの転載になります。

　時は後漢末期。漢王朝は腐敗し、悪名高き宦官が跋扈する時代。 　そのような世に、一人の“武神”が産まれ落ちた。 　姓を呂、名を布、字を奉先。後世に、“飛将”、“鬼神”、“人中の呂…

1929年の世界恐慌は世界中を混乱に陥れた。さらに、ファシズムの台頭により、戦争は避けられないものとなった。そして、1939年、二度目の世界大戦が始まった。枢軸国の進撃の前に連合…

織田信長。 誰も知っている戦国の英雄だ。 時代の先端を生き。 合理的な経営を行い。 残酷非道。 比叡山を焼き打ちし、弟を騙して殺し、裏切り者の妻子は一人として生か…