呂布に転生した男

　時は後漢末期。漢王朝は腐敗し、悪名高き宦官が跋扈する時代。
　そのような世に、一人の“武神”が産まれ落ちた。
　姓を呂、名を布、字を奉先。後世に、“飛将”、“鬼神”、“人中の呂布”とその武威を称えられたと同時に、“裏切りの将”、“虎狼”と非難された武人である。
　しかし、その世に産まれ落ちた呂布は、なんと現代から転生した者であった。
　彼は、“最強”となるか、もしくは“最凶”となるか、その呂布が迎える結末と、武とは一体、何であろうか。
　是は、呂布に転生した男が、“最凶”ではなく、“最強”を目指す三国志である──。