歴史・時代・伝奇の小説

　木槿国の暮らす女性画家とその夫の画員、画員の友人の生員と市場の少年、そして少年の雇い主の船長と同僚のパティシエ船員、王と王妃と王弟たちが繰り広げる日常の細かい物語。

モンステロには、チーズづくりで出る上澄みをくれる人間の友達がいる。彼女の名前はフレデリカ。フレデリカはある日、集落に通じる唯一の道を封鎖してしまう。

昭和40年後期。作家志望の私は不意にある蛾をひき殺してしまった。そこからどうにも、あれが気になって仕方ない。

戦前に来訪した若き修道女が見た東アジアの小さな国は、日本だった。修道院は、抑留所となり、敵国の民間人との暮らしが始まる。戦後、平和の代償としての極度の窮乏の中、闇市をさ迷う。南方…

超絶ハイパー三国志の第ニ編目です。劉備にはテレパシー、関羽には身体の筋肉を硬直させ金属並みに固くすることが出来る。張飛は、バカでかい声量を出すことが出来る。曹操は、リーディングマ…

　貴族たちが、この世の春を謳歌する平安時代の王都。 　妖の血を半分引く青年陰陽師・安倍晴明は、半妖であることに悩みつつ、陰陽師としての務めに励む。 　そんな中、人が謎の妖に喰われ…

上杉攻めの際、政宗は白石城攻めのあとに、福島城攻めを考えていた。しかし、城主本庄繁長の策略により、福島城は攻略はできなかった。その史実をもとに、空想をふくらませて書いた話である。

鎧を着こまず、スピードと技で戦うタイプの軽量級剣士。 そういうのも好きだなぁって思って書きました。 あらすじ：中世都市の底辺で生きる孤児のヨハンネス。メッサ―と呼ばれるロングナ…

弟思いの姉、昔の犯した罪を背負う男、巡り巡って、再び繰り返す不思議な運命～。

13歳の孤児の少年、菊市（きくち）光夜（こうや）はある日、男装をした十代半ばの少女と出会う。 彼女の名前は桜井花月、16歳。旗本の娘だった。 花月は四人の牢人を一瞬で倒してしまっ…

レイティングするほど直接的ではありませんが、戦争に関係する話ですので苦手な方は閲覧しない様にお願いします。

これはかつて、大分・鶴崎の地にて起こった話。 時は戦国末期。窮地に立たされたかつての九州の雄、豊後の『大友家』。 南より攻め上がるは薩摩の『島津家』。 危機に瀕する大友家に…

禁酒法時代のアメリカ、イタリア系移民のナタリアと農場主の娘キャロルのあいだには特別な関係があって――

時は江戸の世の末期。 侠客の父を殺された娘は、仇である女辻斬りと対峙する。 雨天の街道にて相対する二人は、共に居合の名手だった。 ※勝新太郎主演のシリーズ「座頭市」にインスパイ…

平安時代に生きた優秀な官吏・藤原行成は、『権記』という日記の中で、当時、朝廷をも揺るがした疫病の大流行について記している。 コロナが収まった今だからこそ、もう一度、先人の記録を読…

《あらすじ》 時は平安時代初期。小野篁という若者がいた。身長は六尺二寸（約１８８センチ）と偉丈夫であり、武芸に優れていた。十五歳から二十歳までの間は、父に従い陸奥国で過ごした。当…

それは、平安時代中期、京の都から離れた貧しい村に住んでいた男童と金髪碧眼の不思議な女性のやり取りを描いたちょっとした昔話。 その夜は、海に月が無く星々が輝く空を映した美しい夜だっ…

元亀３年の末、病から回復した毛利元就は決心した。 毛利家の将来の為に織田信長を倒すと 時は浅井・浅倉に石山本願寺と信長が戦い続け、将軍足利義昭も決起し、武田信玄も信長打倒に迫る …