超絶ハイパー三国志-第二編-

針井伽羅藩

董卓暗殺

第1話 太傅(たいふ)

長安の万楽宮の中で、獣の唸り声が響いていた。その獣のような声の主は、相国(董卓の位)と呼ばれる人物の声だった。献帝に仕えている女官を裸にし、次々とまぐあっていた。

「うおぉ」

女官と性交の度に吠えていた。

「そ、そ、相国(董卓の位)様。ああっ。こ、こ、これではあそこが壊れてしまいます」

「ワシはまだまだだ。満足せぬぞ!」

硬い逸物を抜くとすぐ隣の女官に突き刺さした。

「相国(董卓の位)様、相国様」

李儒が、部屋の外から声を掛けて来た。

「な、な、何だ?うるさい!」

まぐわいながら、董卓が答えた。李儒が、思わず目を伏せた。董卓は、腰を振りながら「パン、パン」と小気味いい音がした。絶頂を迎えようとしているのか、やがてその速度が早くなり、「うぐっ」という声を発して果てた。女官から引き抜くと、白い液体が肉の裂け目からほと走った。董卓は、空気の抜けたガマガエルのように床にへたり込んだ。董卓のピンコ勃ちの物が、ヘナヘナと萎えて来た。そして腹の肉の中に隠れた。


荒々しく息をしながら訊ねた。

「何があったのだ?文優(李儒の字)」

醜い腹が、荒い呼吸と共に上下していた。

「朗報です。孫堅が殺されました!」

李儒が跪きながら言った。

「何だと!」

董卓は、大きな腹に抑えられ起き上がれずにいた。

「劉表が仕留めました」

「そうかあ!ははは。これで少しは枕を高くして眠れるわ。劉表には、何か褒美の品物を送ってやろう」

「伝国璽の罠が効いたようですね。あれは災いの石なのです」

「さすがは、文優(李儒の字)だ。あの石を持つ事で、天子になろうとしているのではないかとか、自分の正当性を唱えたり、あらゆる疑念を抱かれる事になるのだ」

董卓はそう言うと、ゆっくり起き上がるとパンツを履いた。

「石を手に入れて、もめていればいいわ。ワシには天子がいればいい。石などいらん」

「十八路諸侯が、崩壊したとは言え、袁紹に、袁術らは、虎視眈々と長安を狙っているでしょう。献帝を我が所へと狙っているのです。相国様は、是非位を太傅へと替わられるべきです。そして献帝の教育者となり、献帝では世が治らないため天子の座を禅譲してもらうのです」

その言葉に、董卓の顔は土砂崩れのようになった。

「おい、文優(李儒の字)。おまえは、すぐ先走りするなあ。でもそれは悪く無い考えだ。まあいずれは考えようぞ。今孫堅が亡くなり、めでたい話だ。今晩は、宴会を行う。王允の娘の具合はどうだ?ワシをいつまで待たせる気だ?こんな晩は美酒に美人をはべらかし飲みたい物だ」

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