皆さまこんにちは。電撃文庫編集部です。
\応募作品数・1555作品突破!!/
電撃文庫編集部が贈るウェブ小説コンテスト「電撃《新文芸》スタートアップコンテスト」は、引き続き応募受付中です!
「面白ければなんでもアリ」をテーマにエンタメノベルを送り出してきた電撃文庫編集部が、創刊25周年を記念し、新たなメディアとして《新文芸単行本》に挑戦するこのコンテスト。
ラブコメも、SFも、異世界ファンタジーも、現代異能もなんでもアリ!
栄えある大賞受賞者には賞金30万円授与の他、書籍化を確約。コミカライズも実施します!(他、特別賞の可能性もあります!)
電撃文庫編集部が求めているのは、
「これこそが今の電撃に足りなかったモノだ!」と思わせてくれる、新しさに満ちた作品です!
そんな本コンテストの開催にあたって、何か参考になるコメントをお贈りしたいと始まった本企画。
第3回の今回では、ついに電撃文庫の外からコメントをお寄せいただきました!!
電撃文庫作品では「とある魔術の禁書目録」シリーズはもとより、「灼眼のシャナ」「ロウきゅーぶ!」「ストライク・ザ・ブラッド」などを手掛けたアニメーションプロデューサー・川瀬浩平氏からのコメントを公開いたします!
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「今の電撃に足りないのはコレだ!」第3回:川瀬浩平
「今の電撃に足りないのはコレだ」というお題…まず頭に浮かんだのが“足りないというより足りてるけどそこじゃない”という感覚でした。隣に空のバケツがあるのに、目の前にある満杯のバケツに更に水を入れているというか…文才が無いというか僕のアタマが悪いので分かりづらくてすいません。要は視野が狭くなってるのかな、とまず考えてみました。
昨今ライトノベル業界を見ていて思うに、ヒットした作品群たちが作り出した、目に見えないフォーマットの中から抜け出せないという事が起こってるのかなと思うんですよ。「こうしないと売れない」という謎の強迫観念に囚われているというか…作家さんも編集さんも、おまけに受け手であるユーザーのみなさんも。変な集団心理ではないですが、ここから出てはいけない、出たら見向きもされないという目に見えない恐怖が生まれてるというか、金縛りに遭ってるというか。
ただそれって、どのジャンルでも成熟してくると必然的に起こりうることなので、仕方がない所ではあるし、それこそライトノベルというジャンルが昨今のラノベムーブメントの中で、よりマスなジャンルに近づいた(=一般的になった)という事なんだと思います。ただ母数が増えるとよりこの“見えざる力”って大きくなると思うんですよね。
で、この業界にいつもエポックなものを提示し続けてきた電撃文庫もこの渦の中に巻き込まれてるのではと思う訳で…あ、そうか!わかった!電撃に足りないのは視野の広い狭いじゃなくて、それこそ他のレーベルとか知ったこっちゃなく「これ、面白いでしょ?」っていう図々しいぐらいの謎の自信なのかも!そうだ、自信ですよ、全く根拠も裏付けもない(笑)
俺たちの書くもの、俺たちの提案するものは面白いでしょ?え?わかんないの?マジで?ヤバくね?っていうような、豪快にスベろうが作家さんも込みで果敢に斜め後ろからユーザーにアプローチしてくるあの謎のワクワク感が足りないというか忘れてるんじゃないか、と。
とまぁダラダラと取り留めなく書きましたが結局何が言いたいんだ、お前はと言われれば…
業界がこうした状況だからこそ、作家さんには既成のフォーマットを破る勇気を、編集さんにはそれをお客さんに分かりやすく体感させるプロデュースを常に考えるって事を目指してほしいかなと思います・・・簡単に言ってますが結構大変な事だと分かってて言ってるんですけどね(笑)
僕が2000年初頭ごろ、映像化したいと思って、漫画ではなくライトノベルというジャンルに踏み込んだとき、ジュブナイル小説という最低限のルールの中で、様々なジャンルや物語があって、ホント宝の山を見つけてワクワクさせられた気分になりましたし、当時の電撃文庫にはそうした広い枠の中で奔放に暴れる作家さん、編集さんが多かったように思います。こういう話をすると昔は良かったジジイキターって言われそうですが、当時と違って今の作家さんも編集さんもレベル、スキルは全然上だと思います。ただ、それを生かしきれてないというか、フォーマットの中でそれを伝えようとしているのがもどかしくてもどかしくて…「撲殺天使ドクロちゃん」のセオリー無視のアナーキーさに驚愕し、「灼眼のシャナ」の武侠感溢れるストイックなベースに萌えをブッ込んで成立させる剛腕に心奪われた電撃文庫ファンの1人としてまだまだ期待していますので、僕たちの想定外の面白さを持った作品をこれからも是非!
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今後もさらにコメントを公開する予定なので、我こそはという意気込みを持った方は電撃レーベル発《新文芸》に是非、お力をお貸しください!!
◆第1回:川上稔氏からのコメントはコチラ◆
【コンテスト応援企画!】「今の電撃に足りないのはコレだ!」第1回:川上稔 - レーベルからのお知らせ
◆第2回:安里アサト氏からのコメントはコチラ◆
【コンテスト応募受付中!】「今の電撃に足りないのはコレだ!」第2回:安里アサト - レーベルからのお知らせ
※「電撃《新文芸》スタートアップコンテスト」の詳細につきましては、カクヨムのコンテストページをご確認ください。
kakuyomu.jp