電撃文庫『青ブタ』アニメ化記念・青春小説コンテスト受賞作を大発表!

こんにちは、電撃文庫編集部です。

――ついに結果発表!

150作以上の応募を集めた電撃文庫初・ウェブでの「二次創作」アリのコンテスト企画、
『青ブタ』アニメ化記念・青春小説コンテスト」。

その最終選考結果が決定しました!!

受賞作品の選出には電撃文庫編集部の編集者に加え、
著者:鴨志田一先生が参加し、議論を重ねてきました。

それでは、各部門ごとに栄えある受賞作を発表するとともに、
作品に贈られた選評をみていきましょう!


A.鴨志田一賞(タイトル/ペンネーム)==================

青春ブタ野郎は思春期症候群の音を聞く。 /井守千尋

○鴨志田一からの選評
飾りすぎない描写はとてもすんなりと頭に入ってきて、物語の風景を自然に思い描くことができました。そうした雰囲気が、登場人物たちの心情とも綺麗に結び付いて、まさに「青春」と呼ぶに相応しい瑞々しさを感じたので選ばせていただきました。素敵なお話です。
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B.電撃文庫編集部賞(タイトル/ペンネーム)==================

魔女と小悪魔のお茶会 /紺野咲良

○編集Yからの選評
紺野咲良さまには、たくさんの作品をご応募していただき、ありがとうございます。どれも楽しいものばかりでした。その中でも、理央と朋絵という意外な組み合わせとなる2人の会話を描くこの作品は、それぞれのキャラクターがよく描かれていて、秀逸でした。原作の中に紛れ込んでいても違和感のないワンシーンだと思います。


○編集Kからの選評
まさに二次創作と言える内容で、原作を知る人なら間違いなくどこかしら琴線に触れる部分があったのでは? こんなシーン見てみたかった!と思わされる場面チョイス、そして心地よい雰囲気と会話劇にグッときました。最後の締め方にもセンスを感じます。唯一、朋絵の博多弁の多用だけが「やや惜しい」だったと思います。

○編集Fからの選評
『青ブタ』メンバーのとある日を描いたパラレルワールド作品。理央や朋絵のキャラクターの特徴をしっかり捉えており、パラレルワールドな作品ではあるものの、違和感なく描いた二人の会話は、文章力の高さをうかがえました。ややお題でもアル思春期初校群要素が薄かったので、そこが改選されればより高評価でした。


私の目を見ないで下さい /Five-month

○編集Yからの選評
「目を合わせた人の辛い過去が見える」という思春期症候群設定をはじめ、咲太、麻衣、理央らを絡ませて悩みを解決していくという展開は、原作をうまく踏襲していて、非常に楽しめました。思春期症候群の原因となる花宮綾香の心情や、解決への心の変化などを踏み込んで描いていれば、物語にもっと厚みが出たかもしれません。


○編集Kからの選評
まず視点の切り替えが鮮やかで、作者のオリジナルを込める部分と原作の世界観を活かす部分が明確になっていたところに好感を覚えました。咲太や麻衣、理央の描写は『青春ブタ野郎』シリーズへの愛も感じます。非常にスムーズな場面展開で筆力もあるので、あとはヒロインのキャラが深掘れるとより魅力が増すと思います。

○編集Fからの選評
咲太が、またも新たな思春期症候群に関わるお話し。短い文章内で、キャラクターの特徴も捉えており、思春期症候群の着眼点も面白かったです。特に最後の理央のセリフを回収するオチは秀逸でした。やや、その人の思春期症候群の背景がわかりづらかったので、そこを改善すればもう一段階クオリティが上がると思います。
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各部門の受賞作品は、本日発売の『電撃文庫MAGAZINE 2019年1月号』に全文を掲載!!
さらに特集記事中では各部門の特別賞と、各作品に贈られる電撃文庫編集者からの選評も発表しています!

『青春ブタ野郎』シリーズのアニメや文庫と合わせて、
ぜひ電撃文庫MAGAZINE・『青春ブタ野郎』シリーズ特集号もお楽しみくださいね!!

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電撃文庫MAGAZINE 2019年1月号


改めまして、本コンテストへのたくさんのご投稿、本当にありがとうございました!

アニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』公式サイト↓↓
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「青春ブタ野郎」シリーズ | 電撃文庫公式サイト↓↓
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