希望の円環

絶望が具現化した存在、アビスがいる世界。
人々は論理と感情を具現化しアビスに抗っていた。

主人公カイン・アリストは完璧な論理と称された師の教えを受けながらも、その死を機に論理の限界に直面する。

師匠の死と自身の論理の限界にカインの辿り着いた答えは、絶望を我が身に取り込み、その絶望を知るというあまりにも危険な術式【論理の保留（アポリア）】だった。彼は閉鎖的な自身の論理を自ら破壊し、深淵を覗く「異端の論者」となる。

カインは論理の限界の先に何を見つけるのか。
絶望にどうやって立ち向かうのか。

絶望を知り、乗り越えよ。
歩みを止めるな。

哲学的ダークファンタジー。ここに開幕。

これは、私が希望を見つけるまでの、あなたと私の探求の記録である。