概要
子供の頃からの付き合いで、茅に対しては小さい頃と変わらない秋津は、そんな周囲の視線など全くお構いなし。今日も茅と一緒に下校していく。
しかしやがて始まる文化祭準備の日々、茅の周りでは少しづつ変化が起こり始め……?
真面目で真摯な幼馴染オークとの恋、始まります。
(拙作「稀人オークと三十路の乙女」の子供世代のお話です。前作を読んでいなくてもお楽しみいただけます)
(こちらはアドベントカレンダー企画参加作品です。毎日1話更新です)
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!この気持ちに、名前をつけて。きゅん必須な高校生幼馴染の物語♡
『稀人』とよばれる、異世界からやってくる存在。まるでおとぎ話を抜け出してきたかのような彼らは、この現代世界のどこかでひっそりと静かに暮らしている。
女子高生・茅の幼馴染である秋津もまた、そんな『稀人』を父にもつ『オーク』の青年であった。
しかしファンタジー小説に出てくる『オーク』と秋津はまるで正反対。鬼のようないかつい外見ながらも礼儀正しく物静かで、なんと本を読む姿もサマになる知的な男の子だった。最近では同級生の女子からの信頼も厚く、なにやら『紳士オーク』などと呼ばれてちょっと人気者になりつつあるらしい。
誰よりも彼のことを知っていると思っている茅は、そんな浮ついた噂を聞いてちょっとモヤ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!甘酸っぱく瑞々しく、爽やかで、優しい恋の始まり。
オークと人間の混血の男子高校生。その幼馴染である主人公の女子高校生。そんな二人のお話です。
作者様の優しい視点から紡ぎ出される、思春期の少年少女が持つ心情の描写が素晴らしく、淡い恋心や若さの清々しさ、モヤモヤを抱え揺れ動く心の機微が、繊細に瑞々しく綴られています。
等身大のキャラクターたちは皆まっすぐで、その少し不器用な懸命さに、ときに心がキュッとなり、もどかしく、なんとも甘酸っぱく、読後は爽やか。思春期らしい葛藤を抱え、悩みながら成長する姿が眩しい。
キラキラとしたかけがえのない青春のひとときを見届けられる、宝物のような物語です。 - ★★★ Excellent!!!幼なじみは異世界人ハーフの男の子。どのように恋ははじまるのでしょう?
異世界からやってきた稀人オークの息子である秋津。彼と幼なじみの女子高生、茅。ふたりの恋のはじまりの物語です。とても仲良しのふたりですが、これまでは恋愛対象としての意識はなし。だけど最近秋津が女の子から人気が出だしたりして、茅はいろんなモヤモヤを抱え始めるけど……。
この『モヤモヤ』の描かれ方がとっても心地良い。少しずつ変化していく感情が、緊張感を孕ませながらも丁寧に綴られています。
茅という子はとにもかくにも応援したくなるような素敵な人柄のお嬢さんです。感情移入できるキャラクターというのは重要な要素だなと、改めて感じさせられた作品でした。毎日の更新が楽しみだったので終わってしまうのが…続きを読む