概要
来月には中学校卒業という日に現れた君が作り出した時間
高校受験を目前に控えた中学三年の二月に雪野芽述湖は転校生として三年五組の一員となった。転向してくる時期としては最悪と言って差し支えなく誰にも相手にされない転向初日。手を差し伸べるのはクラスの委員長かそれとも距離感の近い陽気な生徒、はたまた思いもよらぬ人物の登場か。どれも俺には当てはまらない役柄であり適材適所だと転校生のことは他人に委ね教室を後にする。だというのにどうして俺は今、転校生に目をつけられ呼び止められているのだろうか。
「校内案内してはくれないかな少年よ」
「校内案内してはくれないかな少年よ」
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