糸
この作品を読んでくれている、貴方のために私はこの物語を紡ぎます。
精一杯の想いを込めて。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
この世界には、たくさんの糸がある。
何かを縛る糸、自分で自分に縛る糸。
私は、ずっと縛られてきた。
やりたいこと? ある訳ないじゃないか。
いや、ある訳ない……ではないか。
いつの間にか、失ってしまった。
だってこんなに身体を縛られているのに、自由に動ける訳が無いだろう?
夢なんて、捨てるしかない。
希望も、努力も全てどこかへ置いてきてしまった。
そんな中、突然ひとつの糸がぱっと解けた。
思わず光が差したその隙間から手を伸ばす。
――新しい、糸が掴めた。
その糸は光り輝いていて、とても魅力的だった。
私に才能なんてないと思っていた。
才能があるならとっくにこの呪縛から抜け出して、自由になっていただろうにさ。
でも、貴方が私を見つけてくれた。
才能なんて無いけれど、それでもいいって言ってくれた。
ねぇ、今これを読んでいる、貴方。
私を見つけてくれてありがとう。
この糸を、手繰り寄せてくれてありがとう。
私たちの繋がりは細くて脆いけれど、とても大切なもの。
さぁ、この糸をとって。
また、冒険に出かけよう?
貴方と一緒に行きたい。
一歩一歩を踏みしめて、糸をたどっていこうよ。
私は何にでもなれる。
何を生み出すことだってできる。
私は何になれるのだろうか――。
✎︎__あとがき____________
こんな形で書くの初めてですね〜。
いつもお世話になっております!
今回は15000字(あれ、いったよね?)とプロローグを含めて20話という記念回でーっす!
(`・∀・)ノイェ-イ!
いつも、本当にありがとうございます!
これからもよろしくお願いします(*^^*)
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