花丸

花丸。

小さい頃のそれと、先生の笑顔が大好きだった。

なんとも言えない達成感と喜びが湧き上がってきた。

でもさ、それって形だけのものだよね。

貰える、形だけの愛情表現。

そんなの貰って価値あるの?

私は、「正解」を求めなければ価値のない人間なの?

そんな事言わないでよ。

人生の正解?

そんなもの存在しないじゃないか。

私たちがいつも求めているものは最適解に過ぎない。

それ以上に良い道があったら、それは最適解ではない?

そんな事ないだろう?

何時いつだって選んだ道が正解でさ、何時いつだって人生には失敗が付き物だ。

でも、たとえ失敗だったとしても選んだ道が最適解だ。

正解なんて求めなくたっていい。

花丸を貰うために、正解を求める為だけに貴方は生きている?

そんな訳ないよね。

誰だって楽に生きれたらいいと思っているかもしれないけど、何か一つでも夢を持って生きているはずだ。

誰にも1つは光がある。

暗闇の中でもそれだけを求め突き進んでいけばいい。

そうすれば、道を見失うことなんてない。

花丸なんて他人ひとから貰う必要はない。

誰にも認められなくたってその道を突き進んでいけ。

誰にも採点して貰えないんなら自分で採点すればいい。

自分で自分の人生に、自分の最適解に、









――――大きな花丸を。

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