概要
神社に供えられた生首が発見された!インテリオヤジのための本格推理小説
四方を山と海に囲まれた陸の孤島のような今井町で、神社に供えられた生首が発見された。被害者の名は碇屋恭一、町の網元、碇屋家の嫡男だった。振袖村と呼ばれたこの地は平安の昔から東の庄屋、東野家、西の庄屋、宝来家、そして網元の碇屋家の三家により支配されてきた。宝来家はすでに没落、代わって町でセメント会社を興した美嶽家が今では一番の資産家となっている。美嶽家では代々美女が生まれ、優秀な婿を取ることで発展してきた。現当主の貴広も入り婿で、妻の瑠璃子は絶世の美人だった。美嶽家の一人娘、奈保子が大学を卒業し町に戻ってきており、美貌の奈保子の婿の座を碇屋恭一、東野正純、宝来直樹の三人で争っていた。
碇屋恭一の生首に続いて山中で東野正純の首吊り遺体が発見される。恭一を殺害した正純が罪を悔いて自殺したものと思われ
碇屋恭一の生首に続いて山中で東野正純の首吊り遺体が発見される。恭一を殺害した正純が罪を悔いて自殺したものと思われ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「読ませる」ミステリー。
ミステリーは他のジャンルに比べて不利な所があって、まず最後まで読まないと作品としての評価がし辛く、連載中だとどうしても低空飛行になりがちなのがまず一点。次に読者の注意が謎解きに向きすぎて、文章が評価される事が余り無いという点も挙げられます。
未だ完結しておりませんが、この作品はまず文章が非常に読みやすく、ずっしりと重たい表現から、飄々とした軽快さまで実に巧みに使い分けて、読者を飽きさせません(少なくとも自分はそうでした)。単純に読み物としても面白いのです。
この作品が読まれる事無く埋もれたままにしておくには余りに惜しく、ここにレヴューさせていただきました。
作品に対する評価(☆や♡)は…続きを読む