概要
新薬採用競争と友情のはざまに悩むMRが、日本三大峠の雁坂峠で殺害される
製薬会社二社が共同開発した新薬の採用を巡って、昭和記念総合病院では、二社の薬の処方量の多寡で決定することとなった。共同開発した二社の取り決めでは、全国の病院を二分して採用会社を事前に決め、トラブルが発生しないように決められていた。昭和記念総合病院は、万永製薬の採用が取り決められていたが、内分泌科の藤江医師からの突然の大和薬品の薬の申請が出された事によって、万永製薬の思惑とは違って競争による採用という事になってしまった。万永製薬のMR乗倉敏和と大和薬品のMR長谷辺保は山仲間として親しかったが、これをきっかけに関係は悪化する。長谷辺は本来、乗倉の会社の薬が採用される筈の病院である事から、乗倉との関係を修復しようと、同じMR仲間で恋人の先崎文恵に相談する。長谷辺は、先崎文恵のアドバイスで処方してい
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- ★★ Very Good!!能く生きる 元MR探偵の活躍
新薬採用争いの渦中に起こった日本三大峠の雁坂峠での殺人事件。巻き込まれた44歳の脱サラ探偵空木健介が狂気の犯人を暴く。万永製薬MRの乗鞍は、大企業である大和薬品工業と共同で開発した新薬について、両社の棲み分けの合意により万永製薬がプロモーション活動をすることになっていた昭和記念総合病院の薬剤部長から、大和薬品工業の製品と共に仮採用し、三カ月間の処方量の多い方が正式採用になることを告げられる。大和薬品工業MRの長谷辺は、全くプロモーション活動を行っておらず、内分泌科の藤江部長が勝手に採用申請をしてしまい、自身も困惑しているのだという。しかし、乗鞍は長谷辺が嘘をついているのだと疑っていた…