女系家族

 男が立っていた。

 プロレスラーのように逞しい体型だ。鎧を着ている。どうやら武士のようだ。大柄な武士が槍を片手に立っていた。よく見ると、槍の先に男が串刺しになっている。

 武士が軽々と槍を振り回す。男が突き刺さっていてもお構いなしだ。ぶんぶんと槍を振り回す。串刺しになっている男がこちらを向く度に、何かを訴えかける。だが、男が何と言っているのか分からなかった。

 やがて武士が男を串刺しにしたまま、えい、えい、おうと槍を突き上げた。槍先の男はばたばたと手足をばたつかせた。

 武士は男が突き刺さっているのと反対の柄の部分でどんと地面をついた。男が顔をこちらに向けて何かを叫んでいる。だが、男の声は届かない。武士はどんどんと槍の柄で地面を突き続けた。何度も何度も地面を突くものだから、地面にひびが入ってきた。槍の柄もぼろぼろになって行く。

 やがて、バリバリとひび割れが広がった。そして、地面が割れた。

 地面の下には無限の暗闇が広がっていた。

 危ない。底なしの闇に落ちてしまう。

 そこで目が覚めた。

 一瞬、どこで寝ているのか分からなかった。自宅ではない。テレビ局の仮眠室でもない。ホテルかと思ったが、それも違う。美嶽家の客室で寝ていることを思い出すまで、ベッドの上でぼんやりと天井をながめていた。

「石突って言うのですよ」

 美嶽セメントの会議室で夢の話をした時、圭亮がそう教えてくれた。

「石突?」

「槍の柄の部分です。刃の部分が槍頭で反対側の柄の部分を石突と言います。戦場で、槍を保管する時、槍頭の反対側、柄の部分を地面に突き立てて保管することがあるそうです。その際、柄の保護と槍を振る時のバランスをとるための重りの役割があるそうです」

「へえ~それで、僕の夢にどんな意味があるのでしょうか?」

「西脇さんはイタコの末裔ですからね。当然、亡くなった宝来宗治さんが何かを伝えようとしていたのでしょう。ふむふむ」と言って、圭亮が考え込んだ。

 至って真剣だ。茶化している訳ではなさそうだ。

「止めて下さい。気持ちの悪い。それより、どうでした。美嶽邸の寝心地は?」

「最高でした。流石は社長さん宅ですね~客間だけで幾つあるのでしょうか?」

「二階には奈保子さんの部屋もありましたよ。先生、眠れなかったのではありませんか?」

「そんな・・・ぐっすり眠れました」と圭亮が答えた時、「鬼牟田さん」と生長が会議室に現れた。「鬼牟田さん。ちょっと」と圭亮が出て行くと、途端に暇になった。

 なかなか帰ってこない。ワークホリックの西脇はこういう時、どうやって時間を潰したら良いのか分からない。

 椅子にふんぞり返って「ああ~暇だ~」と口に出した時、藤代と菊本が会議室に顔を出した。藤代と菊本は隣町のホテルに滞在している。「どうでした?西脇さん。美嶽社長の家は?」

「ああ~豪華だったよ。流石に社長さん宅だね~ホテルに泊まっているのと変わらないくらい、いや、ホテルなんかより広々しているし、ベッドなんて柔らかくて寝心地が良かった」

「ところで西脇さん」と藤代が声を潜める。「我々がここに来た時、碇屋象二郎と一緒でした」

「碇屋象二郎? 誰、それ?」

「殺害された碇屋恭一の弟です。どうやら事情聴取を受けるみたいです」

「それで鬼牟田先生が呼ばれたのかなあ~」

「おや、そう言えば鬼牟田先生がいらっしゃらない」

「うん。さっき生長刑事に呼ばれて出て行った。碇屋象二郎ってどういう男?」

「はい」と藤代が説明する。

 碇屋恭一には三つ下に象二郎しょうじろうという弟が、六つ下に末っ子の美羽みうがいる。象二郎は東野正純、失踪した宝来直樹と同い年、美羽が美嶽奈保子と同い年だ。

「兄に輪をかけたような乱暴者だという評判です。彼――」と言って藤代は菊本を指さした。「彼が仕入れてきた情報なのですが、碇屋恭一、東野正純、宝来直樹の三人が美嶽奈保子さんの花婿候補だったという話です」

 菊本はどういうコネを持っているのだろうか?

「奈保子さんって今年、大学を卒業予定だよね。結婚って、ちょっと早くない?」

早いかと言われると、田舎だと、そんなものですよ。それに、美嶽家は女系家族ですからね。代々、美しい娘が生まれ、出来の良い婿を迎えることで繁栄してきました。先代も入り婿、今の貴広さんも入り婿です。宝来直樹は失踪、碇屋恭一と東野正純が殺されたとなると奈保子さんの花婿候補がいなくなってしまったことになります。碇屋象二郎は兄がいなくなれば、自分こそ奈保子さんの花婿に相応しいと思ったのではないでしょうか?」

「それが犯行の動機って訳? でも、実の兄を殺すかね?」

「仲の悪い兄弟だったそうです。西脇さんだってご存じのはずです。凶悪事件の場合、動機は家族間のトラブルが多いってこと」

「まあね~」と頷いた後、「美嶽家に後藤っていうやつがいたけど、彼、どういった人間なの?」と尋ねてみた。

「後藤に会いましたか?」

「会った。見るからに今回の事件の犯人って雰囲気だった。ほら、鬼牟田先生、言っていたでしょう~力の誇示だって。いかにも力を誇示しそうなタイプ」

「そうですね。碇屋恭一亡き今、この町で碇屋象二郎と双璧を成す存在と言ったら後藤でしょうね。いや、後藤の方が上かもしれません。こいつ」と言って、また藤代は菊本を指さした。いつの間にか給湯室に行ってコーヒーを煎れてきたようだ。黙ってコーヒーを飲んでいた。

「こいつが仕入れてきた情報では、何せ後藤は人殺しなのですから。人を殺して服役していたそうです」

「藤代さん。さっきから気になっていたんだけど、菊本君、どういうコネを持っているの?」

「ああ、すいません。彼ね。隣の柳井の出身なのです。今井町の子供は中学から柳井の学校に通いますから、この町出身の友人がいるそうです。その友人は碇屋恭一のひとつ下で、中学の後輩にあたります。しかも、西脇さん。その友人というのが、ここ美嶽セメントに勤めているのです」

「へえ~世の中、狭いね~」

「事件が起きてから、彼にはずっと友人と連絡を取り合ってもらっています。そういう理由で、今回、カメラマンとして連れて来ました」

「グッドジョブ~! で、人殺しって、どういうこと?」

「美嶽セメント内では、ブチ有名な話だそうです。社員なら一度は聞いたことがあるような。ちょっと気の毒な話です。過剰防衛というやつです」と言って、無口な菊本に代わって藤代が説明してくれた。

 過剰防衛と判断されることは珍しい。後藤猛は鹿児島生まれで、小学生の時に両親の転勤で横浜に移り住んだ。

「中学生の頃に両親が離婚し、その後、母親は再婚しましたが、よくある話で、継父と折り合いが悪かったようです。高校を卒業すると直ぐに川崎の工場に働きに出ました」

 工場勤めをしていた時に、うっかり同僚の借金の連帯保証人になってしまった。

「同僚が借金を抱えたまま姿を消してしまい、後はお決まりのパターンです。借金の返済催促が後藤のもとにやって来るようになりました」

「ふむ、ふむ」と西脇が頷く。

「ブチ性質の悪い金融機関からお金を借りていたようです。見るからにヤクザな男が借金を取り立てに来るようになりました。後藤は貯金を下ろして借金を返そうとしたみたいですが、全然、足りなかった」

「本当、よくある話だね~」

「でも、ここからが、ちょっと違いますよ。取立てに来たヤクザに金は無いと言うと、ふざけるなと殴る蹴るの暴行を受けました。最初はじっと我慢して殴られていたようですが、それが太々しいと思われたのでしょうね。暴行は激しさを増した。このままでは殺されると思った後藤は反撃に転じ、何とそのヤクザを殺してしまったのです」

「へえ~それはまた・・・」西脇は絶句した。

「被害者は評判の悪いヤクザでしたし、正当防衛という線もあったようです。ですが、後藤は柔道、剣道、空手の有段者で、正当防衛は認められず、過剰防衛で二年の実刑判決をくらっています」

「人を殺しておいて二年ですか!」刑が軽いと思ったのだろう。「ところで、横浜出身の後藤が何故、ここに住んでいるのですか?」

「そこがまた面白い話なのです。刑期を終えて出所すると、後藤は自分を借金の連帯保証人にして行方をくらました会社の同僚を探し出そうとしました。心当たりがありました。同僚はかつて、山口県の今井町という町で親戚がセメント会社を経営していると言っていたそうです。そこで、今井町にやって来ると、果たして美嶽セメントという立派な会社がある。直ぐにここだと思いました。旅装のまま、後藤は美嶽セメントに乗り込んで来ました」

「あの外見ですから、会社の人は肝をつぶしたでしょうね」

「受付の女性は異常者がやって来たと震え上がったでしょうね。怖かったのでしょう。後藤は受付の女性に、借金の連帯保証人になった友人が、この会社の縁者だと言っていた。彼の行方が分からずに困っている。どこにいるのか知りたい。親戚に会わせてもらいたいということを説明しようとしたようです。ところが、女性は恐怖で震えあがっていた。口下手の後藤はしどろもどろで、借金、親戚、会わせろと喚き続けるだけでした。怖くなった女性が最寄りの職場に助けを求めて駆け込んだので大騒ぎになりました。男性職員が数人、駆け付けて来ましたが、後藤の野獣のような風貌を見て怖気づき、遠巻きに取り囲むだけだったそうです」

「だろうね~」西脇がうんうんと頷いた。

「丁度、瑠璃子さんが会社にいて騒ぎを聞いて駆けつけて来ました」

「美嶽の奥さんが?」

「瑠璃子さんは美嶽セメントの副社長でもあるのです。美嶽家の直系です。町の顔役でもあります。そうそう振袖祭りの執行役員を兼ねていて東野正純が美嶽家を訪ねたのは瑠璃子さんに会うためだったのです」

 東野正純が寄付を頼みに美嶽家に来たことは宮崎からの情報で知っていた。「それから後藤はどうなったの?」

「変質者だと、警察に通報しようと言う社員を押し止めて、瑠璃子さんは後藤に近づくと、あなたのお名前はと尋ねました。突然、お人形さんのような美人が目の前に現れて後藤は呆気にとられたことでしょう。後藤と答えると、どんなご用件でいらしたのと尋ねます。瑠璃子さんは会話を続けることで後藤をなだめようとしました。やがて、後藤が落ち着くと、来客用の椅子に座らせ、隣に腰を下ろしました。こうして、後藤が尋ねてきた訳を辛抱強く聞き出しました」

 あの奥さんだ。さもありなん。

「後藤が全てを説明し終わる頃、騒ぎを聞きつけて美嶽家の先代が駆けつけて来ました。真治さんです。当時、まだ存命で会長として睨みを利かせていました。玄関先で、何事だと開口一番、怒鳴りました。そして、騒ぎの中心にいる後藤に、受付は会社の顔だ。ここで騒ぎを起こすということは会社の顔に泥を塗るようなものだ。無礼千万、極まりないと一喝しました」

「突然、怒鳴られて、後藤はまた逆上してしまったのでは?」

「瑠璃子さんが先代をなだめ、後藤に代わって事情を説明しました。気は短いが道理をわきまえた人です。先代は直ぐに社員に指示を出しました。彼に借金の連帯保証人を頼んだ不届き者が会社の人間の親戚かどうか調べるようにと――」

「それで結果は?」

「人事部で調べたところ該当者はいませんでした。そこで先代が後藤に言いました。うちは町で少しばかり名の知れた会社だ。お前さんを騙すのに、うちの縁者を騙った不埒なやつがいたようだ。ところで、お前さん、その不届き者を見つけて、どうするつもりだったのだと――」

「本当、どうするつもりだったのでしょうね」

「深く考えていなかったのでしょう。先代の問いかけに後藤は答えられなかったようです。すると先代が言いました。また殺めるのか?そうやって罪を重ねるのか?お前さん、何時まで過去に囚われておる。済んだことは済んだことだ。前を向いて生きようとは思わないのか?恨みを忘れろとは言わん。何時か、お前を騙したやつを見つけた時、お前には酷い目に合わされたと笑って言えるような男になれ。そう言ったそうです」

 美嶽瑠璃子の気風の良さは父親譲りなのだ。

「今晩、泊まるところはあるのか?無ければ、うちに泊めてやる。好きなだけ居て良いから、自分のこと、将来のことを考えなさい。真治がそう言うと、後藤は一瞬、言葉を失った後、人目も憚らずに大声でブチ泣き出したそうです」

「人に騙され、犯罪者になってしまった。そんな男です。人に優しくされることに慣れていなかったのでしょうね」

「こうして後藤は美嶽家の使用人のような存在になったという訳です。実はね、西脇さん。美嶽家で気分が悪くなった東野正純を家まで送って行ったのが後藤なのです」

 そうだった。宮崎の情報では美嶽家の運転手が東野正純を家まで送って行ったということだった。そして、近所の主婦も東野正純の姿を目撃していた。確かそうだった。

「そうなの~⁉ でも、確か近所の主婦も、家に帰る東野正純の後ろ姿を目撃していたよね」

「ええ。でも、警察では怪しいと思ったのでしょうね。何度か後藤から事情聴取をしたようです」

「アリバイはあるのかな?」

「さあ、そこまでは」と藤代が答えた時、「西脇さん。お待たせしました」と鬼牟田圭亮が会議室に戻って来た。

「随分、時間がかかりましたね。何の話だったのですか?」と聞くと、「すいません。詳しいことは言えないのです」と圭亮が申し訳なさそうに言う。口の軽い圭亮だ。その内、教えてくれるだろう。すかさず「碇屋象二郎の事情聴取に立ち会っていたのでしょう?」と聞くと「どうしてそれを⁉」と圭亮が目を丸くした。

 何をしていたのか丸わかりだ。

「やっぱり彼が犯人なのですか?」

「そんな。現場に足跡が残っていたことだけで、彼が犯人だと決めつけるのは時期尚早だと思います」

「足跡が残っていたのですか?」

「ああっ!しまった~」

 人の好い圭亮に隠し事など無理だ。

「どこの現場です? 神社、森の中、それとも宝来家ですか?」

「宝来家です。庭に碇屋さんが履いていたスニーカーの足跡が残っていました。そしてガラス戸には指紋が」

「犯人は碇屋象二郎で決まりですね!」

「いえ、部屋の中からは指紋も足跡も見つかっていません。本人は宝来家を訪ねて来て留守だったので庭に回って居留守を使っていないか確かめた。指紋や足跡はその時についたものだと主張していました」

「そんな。わざわざ庭に回って、家にいるのかどうか確かめたと言うのですか?」

「はい。宝来宗治氏は飲んだくれの生活を送っていて滅多に家から出なかったそうです。だから家にいないとは信じられなかったと象二郎さんは言っていました」

「それで庭に回って確かめたと。まあ、分からない話ではありませんが、何故、そんな飲んだくれの親父を訪ねて行ったのですか?何か緊急の用事でもあったのですか?」

「それが――」と言って圭亮は口ごもった。少々、しゃべり過ぎだ。

「教えて下さいよ。先生から聞いた話を勝手にテレビで流したりしませんから。内々の、我々の内部情報にとどめておきますから」と言っても圭亮が躊躇っているので、「じゃあ、先ず我々が掴んだ情報を先生にお教えします」と言って、たった今、藤代から聞いたばかりの美嶽奈保子の花婿候補として、碇屋象二郎、東野正純、宝来直樹の三人の名前が挙がっていたことを教えた。そして、後藤の過去について、話して聞かせた。

 圭亮は聞き上手だ。顔を輝かせながら、「へえ~」とか「ほお~」と大仰に歓声を上げながら話に聞き入っていた。西脇が説明を終わった時には、興奮した様子で、「後藤さん。良かったですね~美嶽さん一家に迎えられて」と言った。心底、嬉しそうだ。

「さて、先生。碇屋象二郎は何故、宝来宗治を訪ねて行ったのですか?」

「それが妙な話なのです」直ぐに乗って来た。「兄の恭一さんが長刃の刃物で首を切断されたと聞いた象二郎さんは、凶器は日本刀に違いないと思ったそうです。なぜなら、宝来家には先祖伝来の日本刀と槍があったことを知っていたからです」

「宝来家に日本刀と槍があったのですか⁉」

 そんなものを今時、持っていたのだろうか。そもそも銃刀法に基づき、日本刀や槍は登録が必要なはずだ。凶器として使えば、誰が犯人なのか直ぐに分かってしまう。実際、警察の調べでは、今井町の住人で猟銃の登録はあったが日本刀や槍の登録はなかったそうだ。無論、宝来家からの届け出など無かった。

「子供の頃、宝来直樹さんが、うちには本物の刀と槍があると自慢したことがあるそうです。どうやら明治維新の際に、奇兵隊に参加しようと宝来家の先祖が刀と槍を拵えたみたいです。明治になって廃刀令が出た後も、それを隠し持っていたのですね。碇屋象二郎さんは突然、そのことを思い出した。そして、兄はその刀で殺されたと思い込んだ。そのことを確認しようと宝来家に乗り込んだのです。結局、宝来宗治さんに会うことができなかった為、宝来家に日本刀と槍があったのかどうか確認することは出来ませんでした」

「宝来宗治は槍で貫かれていたのでしょう? だったら碇屋象二郎が聞いた宝来家に日本刀と槍があったというのは本当の話なのではないでしょうか」

「碇屋象二郎さんは嘘を言っていないということです」

「そうなりますね。ほら、例の鳥の鳴き声。あれを聞いた時、宝来さんは何かを見たのかもしれません。いや、何かに気がついた」

「宝来宗治は何かに気がついた。だから殺されてしまったということですか?」

「分かりませんが、その可能性は高いと思います」

 宝来宗治が何かを見たとしたら、それは犯人である可能性が高いはずだ。

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