第26話  カズヤ君⑦

 或る日、カズヤ君が神内を責めていた。


「俺の薫を盗りやがって!」


 僕は言った。


「カズヤ君と薫ちゃん、べつに付き合ってなかったやんけ」

「痛っ! 崔君、痛いところを突くなぁ」

「付き合ってもないのに、“俺の薫”と言うのは間違いやろ」


 カズヤ君は黙った。

 それにしても、こいつの頭の中はどうなってるんだろう?」







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